118D066|第118回 歯科医師国家試験 過去問
32 歳の女性。下顎右側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。最近になっ てしみるようになったという。検査の結果、辺縁性二次齲蝕と診断し、1 ステップ システムを用いたコンポジットレジン修復を行うこととした。初診時の口腔内写真 (別冊No. 26A)、歯面処理とボンディング処理過程の口腔内写真(別冊No. 26B、 C)及び修復操作終了後の口腔内写真(別冊No. 26D)を別に示す。 C の直後に行うのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
1ステップ接着システムでは、ボンディング材を塗布した後、溶媒を揮発させて被膜を均一化するためエアブローを行い、その後に光照射します。
解説
1ステップセルフエッチングシステムでは、酸性機能性モノマー、プライマー、ボンディング成分が一液に含まれます。歯面へ十分に塗布・擦り込みした後、穏やかなエアブローで水分・有機溶媒を除き、接着層を薄く均一にします。その後に光重合します。
医療安全上のポイント
強すぎるエアで液を飛散させず、弱すぎて溶媒が残らないよう、製品指示に従います。
画像の確認
実画像Bでは窩洞周囲のエナメル質を青色の酸処理材で処理し、Cではマイクロブラシで1ステップボンディング材を塗布している。塗布直後は溶媒を揮発させ接着材を薄く均一にするエアブローを行い、その後に光照射へ進む。
選択肢の確認
a.水 洗
誤り。
1ステップセルフエッチングシステムでは、塗布後に水洗しません。水洗すると接着成分が除去されます。
b.光照射
誤り。
光照射はエアブローで溶媒を揮発させた後に行います。
c.エアブロー
正しい。
ボンディング材塗布直後にはエアブローを行い、溶媒を除去して均一な接着層を形成します。
d.ベベル付与
誤り。
ベベル付与は窩洞形成時に必要に応じて行う操作で、ボンディング処理後には行いません。
e.ブロットドライ
誤り。
ブロットドライは水洗後の湿潤象牙質を調整する操作として用いられますが、1ステップ材塗布後の次操作はエアブローです。
覚えるポイント
- 一液型接着材は塗布後にエアブローします。
- エアブローの目的は溶媒除去と被膜均一化です。
- その後に光照射します。