118D046|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
咽頭痛と発熱が主症状の3 歳女児の口腔内写真(別冊No. 17)を別に示す。 疑われるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
幼児の発熱と咽頭痛に、軟口蓋・口蓋弓付近の小水疱や潰瘍がみられる場合はヘルパンギーナを考えます。
解説
ヘルパンギーナは主にエンテロウイルスによる急性ウイルス感染症です。突然の発熱、咽頭痛、嚥下痛を呈し、口腔後方の軟口蓋、口蓋弓、咽頭部に小水疱が生じ、その後浅い潰瘍となります。
治療は水分補給、解熱鎮痛などの対症療法が中心です。脱水に注意し、感染拡大予防のため手指衛生を徹底します。
画像の確認
実画像では、軟口蓋から口蓋弓付近に小さな紅斑・小水疱後のような点状病変が多発している。病変が口腔後方に集中し、咽頭痛と発熱を伴う3歳児という所見はヘルパンギーナに典型的である。
選択肢の確認
a.麻 疹
誤り。
麻疹では発熱、咳、鼻汁、結膜炎に続いて頰粘膜のKoplik斑や全身発疹がみられます。
b.Fordyce 斑
誤り。
Fordyce斑は異所性皮脂腺で、無症候性の黄白色小丘疹です。発熱や咽頭痛を伴いません。
c.Bednar アフタ
誤り。
Bednarアフタは乳児の硬口蓋後方に生じる外傷性潰瘍で、急性発熱性疾患ではありません。
d.ヘルパンギーナ
正しい。
ヘルパンギーナは幼児に多く、発熱・咽頭痛と口腔後方の小水疱・潰瘍を生じます。
e.偽膜性カンジダ症
誤り。
偽膜性カンジダ症は擦過で除去できる白色偽膜が特徴で、典型的にはヘルパンギーナのような急性高熱・咽頭痛を主症状としません。
覚えるポイント
- ヘルパンギーナは発熱、咽頭痛、口腔後方の水疱・潰瘍が特徴です。
- 治療は原則として対症療法です。
- 飲水困難による脱水に注意します。