118C031|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
歯髄生活反応を示す歯根完成歯で、抜髄が適応となるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
歯髄生活反応があっても、疼痛の持続性と自発性から不可逆性歯髄炎を判断し、抜髄適応を選びます。
解説
一過性で刺激除去後すぐ消失する冷水痛は可逆性歯髄炎や象牙質知覚過敏でみられ、原因除去と歯髄保存が基本です。一方、刺激後も続く温熱痛、夜間痛、拍動性自発痛は、歯髄内炎症が広範で回復困難な不可逆性歯髄炎を示唆します。
歯根完成歯で不可逆性歯髄炎と診断した場合は、原則として抜髄によって炎症歯髄を除去します。症状だけでなく、う蝕の深さ、歯髄診、打診、エックス線所見を総合します。
ひっかけポイント
歯髄電気診の生活反応は歯髄が生きていることを示しますが、健康で保存可能であることまでは示しません。
選択肢の確認
a.一過性の冷水痛
誤り。一過性の冷水痛は刺激除去後に速やかに消失する可逆性歯髄炎や象牙質知覚過敏でみられ、直ちに抜髄の適応とはなりません。
b.持続性の温熱痛
正しい。持続性の温熱痛は不可逆性歯髄炎を示唆し、歯根完成歯では抜髄が適応となります。
c.象牙質の擦過痛
誤り。象牙質の擦過痛は露出象牙質に対するAδ線維性の一過性疼痛で、歯髄の不可逆的炎症を意味しません。
d.咀嚼時の電撃痛
誤り。咀嚼時の電撃痛は歯の亀裂などでみられることがあり、症状だけで抜髄適応とは判断しません。
e.拍動性の自発痛
正しい。拍動性の自発痛は歯髄内圧上昇を伴う不可逆性歯髄炎の典型症状で、抜髄が適応となります。
覚えるポイント
- 持続性温熱痛と拍動性自発痛は不可逆性歯髄炎を示唆します。
- 一過性冷水痛は歯髄保存の可能性があります。
- 生活反応陽性でも不可逆性歯髄炎は成立します。