118B073第118回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯周病学

58 歳の男性。下顎左側第一大臼歯部からの排膿を主訴として来院した。1 年前 から気付いていたがそのままにしていたという。トンネリング後の再評価時の口腔 内写真(別冊No. 24A)とエックス線画像(別冊No. 24B)を別に示す。再評価時の歯 周組織検査結果の一部を表に示す。 舌 側* 3 2 3 3 3 3 3 2 3 歯 種 5 6 7 頰 側* 3 2 3 3 ③ 3 3 2 3 根分岐部病変** - 3 度 - 動揺度*** 0 1 0 * :プロービング深さ(mm) 〇印:プロービング時の出血 ** :Lindhe とNyman の分類(-は根分岐部病変がないことを示す) *** :Miller の判定基準 セルフケアに使用するのに適切なのはどれか。2 つ選べ。

118B073の問題画像
2つ選択
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正解: b・d

正答

b、d

この問題のポイント

トンネリング後のⅢ度根分岐部病変では、歯ブラシと歯間ブラシを用いて開放された根分岐部を機械的に清掃します。

解説

トンネリングは根分岐部を口腔内へ開放し、患者自身が清掃できる形態へする術式です。通常の歯面は歯ブラシで清掃し、根分岐部のトンネル内は適切なサイズの歯間ブラシを通してプラークを除去します。

根分岐部露出後は根面齲蝕リスクが高くなるため、フッ化物応用と定期的なSPTが重要です。

画像の確認

実画像では、下顎左側第一大臼歯の根分岐部がトンネル状に開放され、X線像でも分岐部の透過像がみられる。歯面全体を清掃する歯ブラシとトンネル内へ通せる歯間ブラシが適し、正答b・dを支える。

選択肢の確認

a.洗口剤
誤り。
洗口剤は補助的な化学的プラークコントロールですが、根分岐部に付着したバイオフィルムを物理的に除去する主手段にはなりません。

b.歯ブラシ
正しい。
歯ブラシは歯冠部と歯肉縁周囲の基本的な機械的清掃に必要です。

c.口腔洗浄器
誤り。
口腔洗浄器は食物残渣除去を補助しますが、付着性プラークの除去は歯ブラシ・歯間ブラシが基本です。

d.歯間ブラシ
正しい。
歯間ブラシを根分岐部トンネルへ通し、露出根面を機械的に清掃します。

e.ラバーチップ
誤り。
ラバーチップは歯肉マッサージや歯肉溝周囲への補助的使用がありますが、トンネル内を貫通して清掃する用具としては不十分です。

覚えるポイント

  • トンネリングは根分岐部を清掃可能な形態へします。
  • 基本は歯ブラシと歯間ブラシです。
  • 露出根面では根面齲蝕予防とSPTが重要です。

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