118B021|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
疾患と原因療法の組合せで正しいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
原因療法は症状だけを抑えるのではなく、疾患を起こしている原因そのものを除去・制御する治療です。
解説
内歯瘻では感染根管が原因となるため根管治療を行います。頸部蜂窩織炎では歯性感染などの細菌感染に対して抗菌薬を投与し、必要に応じて原因歯処置や切開排膿を行います。Ramsay Hunt症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化であり、抗ウイルス薬が原因に対する治療となります。
一方、褥瘡性潰瘍は機械的刺激の除去が基本であり、口腔扁平苔癬では症状や炎症に応じた治療を行います。
治療選択のポイント
疾患名を見たら、感染、機械的刺激、免疫異常、ウイルス再活性化などの原因を先に整理します。
選択肢の確認
a.内歯瘻 感染根管治療
正しい。
内歯瘻は感染根管に由来する慢性根尖性炎症の排膿路であることが多く、感染根管治療で感染源を除去します。
b.褥瘡性潰瘍 外科的切除
誤り。
褥瘡性潰瘍では不適合義歯や鋭縁などの機械的刺激を除去することが原因療法です。通常、潰瘍そのものを外科的に切除することが第一ではありません。
c.頸部蜂窩織炎 アモキシシリン水和物投与
正しい。
頸部蜂窩織炎は細菌感染によるため、抗菌薬投与は原因微生物を抑える治療です。重症度に応じて気道管理、切開排膿、原因歯処置も行います。
d.口腔扁平苔癬 ビタミンB12 製剤投与
誤り。
口腔扁平苔癬は慢性炎症性疾患で、症状に応じて副腎皮質ステロイドなどを用います。ビタミンB12製剤は標準的な原因療法ではありません。
e.Ramsay Hunt 症候群 アシクロビル投与
正しい。
Ramsay Hunt症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こるため、アシクロビルなどの抗ウイルス薬を用います。
覚えるポイント
- 内歯瘻では感染根管治療で感染源を除去します。
- 蜂窩織炎では抗菌薬に加え、重症度により排膿・原因歯処置を行います。
- Ramsay Hunt症候群はVZV再活性化で、抗ウイルス薬を用います。