118B014|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
高齢者の脱水を疑う臨床所見はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
脱水では循環血液量と体内水分が減少し、皮膚緊張度の低下、口腔乾燥、尿量減少、頻脈、血圧低下などを認めます。
解説
皮膚緊張度は皮膚をつまんで戻り方をみる所見です。脱水では皮膚の弾力が低下し、元に戻るまでに時間がかかります。
高齢者では加齢そのものでも皮膚弾力が低下するため、口腔粘膜の乾燥、舌の乾燥、尿量、体重変化、血圧、脈拍、意識状態などと総合して判断します。
全身管理上の注意点
高齢者は口渇感が弱く、腎の濃縮力も低下するため、明確な訴えがなくても脱水を起こしやすい点に注意します。
選択肢の確認
a.徐 脈
誤り。
脱水による循環血液量低下では、代償性に頻脈となることが多く、徐脈は代表的所見ではありません。
b.血圧上昇
誤り。
脱水が進むと循環血液量が低下し、血圧は低下しやすくなります。起立性低血圧を認めることもあります。
c.尿量増加
誤り。
脱水では腎血流が低下し、水分を保持しようとするため、通常は尿量が減少します。
d.頸静脈怒張
誤り。
頸静脈怒張は右心不全や体液過剰などでみられる所見で、脱水では頸静脈が虚脱しやすくなります。
e.皮膚緊張度低下
正しい。
皮膚緊張度の低下は脱水を疑う所見です。ただし高齢者では単独で判断せず、他の所見と組み合わせます。
覚えるポイント
- 脱水では皮膚緊張度低下、尿量減少、頻脈、血圧低下がみられます。
- 高齢者では口渇の訴えが乏しいことがあります。
- 皮膚所見だけでなく粘膜、尿量、体重、バイタルを総合します。