118A039|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
左側舌縁部に18 × 15 mm の病変を認め、厚さは8 mm、深達度は4 mm であっ た。生検の結果、扁平上皮癌と診断した。画像検査で所属リンパ節〈領域リンパ節〉 と他臓器への転移は認めない。 TNM 分類(UICC 2017)におけるstage 分類はどれか。1 つ選べ。
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正解: a
正答
a
この問題のポイント
口腔癌のT分類では、最大径だけでなく**深達度〈DOI〉**を用います。病変径18 mm、DOI 4 mm、N0、M0なのでT1N0M0となり、StageⅠです。
解説
UICC 2017では、口腔癌のT1は「最大径2 cm以下かつDOI 5 mm以下」です。本症例は最大径18 mmで2 cm以下、DOI 4 mmで5 mm以下のためT1です。
所属リンパ節転移はなくN0、遠隔転移もなくM0です。したがってT1N0M0でStageⅠとなります。
ひっかけポイント
腫瘍の「厚さ8 mm」と「深達度4 mm」を混同しません。TNM分類で用いるのは深達度です。
選択肢の確認
a.StageⅠ
正しい。
T1N0M0に該当するためStageⅠです。
b.StageⅡ
誤り。
StageⅡはT2N0M0などが該当します。本症例は最大径とDOIの双方がT1の範囲です。
c.StageⅢ
誤り。
T3や一部のリンパ節転移例などが該当します。本症例にその条件はありません。
d.StageⅣA
誤り。
局所進展が強いT4aや一定の領域リンパ節転移を伴う例などが該当します。
e.StageⅣB
誤り。
非常に進行した局所病変や高度のリンパ節病変が該当し、本症例とは異なります。
覚えるポイント
- 18 mmは2 cm以下です。
- DOI 4 mmは5 mm以下なのでT1です。
- T1N0M0はStageⅠです。