118A006|第118回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
肝硬変でみられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
肝硬変では、肝細胞機能の低下と門脈圧亢進の両方から検査値が変化します。特にアルブミン低下、ビリルビン上昇、プロトロンビン時間延長、血小板減少が重要です。
解説
アルブミンは主に肝臓で合成されます。肝硬変で肝の合成能が低下すると、血清アルブミン値が低下します。低アルブミン血症は、浮腫や腹水の一因にもなります。
凝固因子の多くも肝臓で産生されるため、肝機能低下ではプロトロンビン時間が延長します。また、門脈圧亢進に伴う脾腫と脾機能亢進により、血小板や白血球が減少しやすくなります。
全身管理上の注意点
肝硬変患者の歯科治療では、出血傾向、感染リスク、薬物代謝の低下を確認します。
選択肢の確認
a.血小板数増加
誤り。
門脈圧亢進に伴う脾機能亢進などにより、血小板数は低下しやすくなります。
b.白血球数増加
誤り。
脾機能亢進では白血球数も低下することがあります。感染を合併した場合には増加することがありますが、肝硬変の基本所見ではありません。
c.アルブミン低下
正しい。
肝臓のタンパク合成能が低下するため、血清アルブミン値が低下します。
d.総ビリルビン低下
誤り。
ビリルビンの処理・排泄機能が低下すると、総ビリルビンは上昇しやすくなります。
e.プロトロンビン時間短縮
誤り。
凝固因子合成の低下により、プロトロンビン時間は延長します。
覚えるポイント
- 肝硬変ではアルブミン低下とPT延長が重要です。
- 門脈圧亢進と脾機能亢進により血小板が減少します。
- 歯科治療前には出血傾向と肝代謝薬の使用に注意します。