117D033|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
光重合型コンポジットレジン修復時の光照射によりフリーラジカルを生成するの はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
光重合型コンポジットレジンでは、光増感剤と還元剤の組合せが可視光を受けてフリーラジカルを発生させます。
解説
代表的な光重合開始系では、カンファーキノンが青色光を吸収して励起され、第三級アミンであるDMAEMAなどから電子や水素を受け取ってラジカルを生成します。生成したラジカルがメタクリレート基の付加重合を開始します。
ハイドロキノンやブチル化ヒドロキシトルエンは保存中の自発重合を抑える重合禁止剤です。過酸化ベンゾイルは主に化学重合型レジンの開始剤です。
選択肢の確認
a.ハイドロキノン
誤り。ハイドロキノンは重合禁止剤として保存中の不要な重合を抑えます。
b.過酸化ベンゾイル
誤り。過酸化ベンゾイルは主に化学重合型レジンで第三級アミンと反応してラジカルを発生します。
c.カンファーキノン
正しい。カンファーキノンは可視光を吸収する代表的光増感剤です。
d.ブチル化ヒドロキシトルエン
誤り。ブチル化ヒドロキシトルエンは酸化防止・重合抑制に用いられます。
e.ジメチルアミノエチルメタクリレート〈DMAEMA〉
正しい。DMAEMAは第三級アミン系還元剤としてカンファーキノンとともにラジカル生成に関与します。
覚えるポイント
- 光重合開始系はカンファーキノンと第三級アミン。
- DMAEMAは還元剤として働く。
- ハイドロキノンとBHTは重合を抑制する。