117C042|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
歯周組織再生療法でGTR 膜の所要条件はどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
GTR膜には、細胞遮断性、生体親和性、組織統合性、スペース確保、操作性が求められます。
解説
GTR法では、増殖の速い歯肉上皮や歯肉結合組織細胞が根面へ侵入するのを膜で遮断し、歯根膜由来細胞や骨系細胞が再生空間へ移動する時間と場所を確保します。したがって膜は細胞を通さず、生体に有害でなく、創部で安定して周囲組織と統合する必要があります。
膜自身が骨形成能や幹細胞増殖促進作用を持つことは必須条件ではありません。再生の主体は宿主細胞であり、膜は環境を整える役割を担います。
選択肢の確認
a.骨形成能
誤り。
GTR膜自体に骨を形成する能力は必須ではなく、再生空間を維持して宿主細胞の再生を導きます。
b.細胞遮断性
正しい。
上皮・歯肉結合組織細胞の侵入を防ぐ細胞遮断性が必要です。
c.生体親和性
正しい。
炎症や異物反応を起こしにくい生体親和性が必要です。
d.幹細胞の増殖促進
誤り。
幹細胞の増殖を直接促進する作用はGTR膜の必須条件ではありません。
e.歯肉線維との結合
正しい。
歯肉線維など周囲組織との結合・統合は膜の安定と細菌侵入防止に役立ちます。
覚えるポイント
- GTR膜は上皮の根尖側移動を遮断する。
- 細胞遮断性と生体親和性が基本。
- 膜は再生空間を維持し、周囲組織と安定して統合する。