117C041|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
加齢に伴い根面齲蝕のリスクが高くなる理由はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
高齢者の根面齲蝕は、根面露出と唾液による防御機能の低下が重なることで増加します。
解説
歯肉退縮によってセメント質や象牙質が口腔内へ露出すると、エナメル質より低いpHで脱灰する根面がプラークと酸にさらされます。
加齢や全身疾患、薬剤の影響を含む唾液腺機能低下では、唾液量、緩衝能、洗浄作用、再石灰化作用が低下します。唾液腺の脂肪化はこの背景の一つとなり、根面齲蝕リスクを高めます。
選択肢の確認
a.歯肉の退縮
正しい。
歯肉退縮により根面が露出し、プラークと酸の影響を受けやすくなります。
b.歯髄腔の狭小化
誤り。
歯髄腔の狭小化は第二象牙質形成などによる加齢変化ですが、根面齲蝕の直接的リスクではありません。
c.唾液腺の脂肪化
正しい。
唾液腺の脂肪化は唾液腺機能低下に関連し、唾液の防御作用低下を通じて根面齲蝕リスクを高めます。
d.味覚閾値の上昇
誤り。
味覚閾値の上昇は食行動へ影響する可能性がありますが、根面齲蝕の直接的主要因ではありません。
e.セメント質の肥厚
誤り。
セメント質の肥厚は加齢変化ですが、根面齲蝕リスク増加を直接説明する所見ではありません。
覚えるポイント
- 歯肉退縮で齲蝕感受性の高い根面が露出する。
- 唾液は洗浄、緩衝、再石灰化に働く。
- 高齢者では薬剤性口腔乾燥も確認する。