117B025第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

口底部の腫瘤のH-E 染色病理組織像(別冊No. 4)を別に示す。 診断名はどれか。1 つ選べ。

117B025の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

口底部嚢胞の病理では、嚢胞壁の上皮と皮膚付属器の有無が類皮嚢胞と類表皮嚢胞の鑑別点です。

解説

類表皮嚢胞は、嚢胞壁が角化性重層扁平上皮で裏装され、内腔に角化物を含みますが、嚢胞壁に毛包、皮脂腺、汗腺などの皮膚付属器を認めません。口底正中部に生じることがあり、顎舌骨筋との位置関係によって口腔内または顎下部に腫脹を示します。

類皮嚢胞では皮膚付属器を認めます。ラヌーラは舌下腺由来の粘液逸出現象で、上皮性嚢胞壁を欠くことがあります。

病理像で見るポイント
角化性重層扁平上皮、内腔の角化物、皮膚付属器の有無を順に確認します。

画像の確認

実画像では、嚢胞内腔側に厚い層状の角化物が充満し、その下を角化性重層扁平上皮が裏装している。線維性嚢胞壁に毛包や皮脂腺などの皮膚付属器は見えず、類表皮嚢胞を選ぶ正答cに一致する。

選択肢の確認

a.ラヌーラ
誤り。
ラヌーラは主に舌下腺由来の粘液逸出性病変で、角化性上皮に裏装された類表皮嚢胞とは異なります。

b.類皮囊胞
誤り。
類皮嚢胞では嚢胞壁に毛包や皮脂腺などの皮膚付属器を認めます。

c.類表皮囊胞
正しい。
類表皮嚢胞は角化性重層扁平上皮に裏装され、皮膚付属器を欠く嚢胞です。

d.甲状舌管囊胞
誤り。
甲状舌管嚢胞は頸部正中に好発し、甲状舌管遺残に由来します。

e.リンパ上皮性囊胞
誤り。
リンパ上皮性嚢胞は嚢胞壁にリンパ組織を伴う小さな病変で、口底の大きな嚢胞性腫瘤とは病理像が異なります。

覚えるポイント

  • 類表皮嚢胞は角化性上皮を持ち、皮膚付属器を欠く。
  • 類皮嚢胞は皮膚付属器を伴う。
  • ラヌーラは舌下腺由来の粘液逸出性病変である。

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