117B009|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
スケーリング・ルートプレーニングで使用する機器で空気感染のリスクが最も低 いのはどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
空気感染リスクを考えるときは、エアロゾルを発生させる動力器具か、手用器具かを区別します。
解説
エアスケーラー、超音波スケーラー、回転切削器具、注水を伴うレーザーなどは、飛沫やエアロゾルを発生させる可能性があります。これに対し、Gracey型キュレットは手用器具であり、動力や注水を必要としないため、空気中への微粒子拡散が最も少ないと考えられます。
ただし、手用器具であっても血液や唾液への接触は起こり得ます。標準予防策、適切な個人防護具、器具の洗浄・滅菌は必要です。
感染対策上のポイント
エアロゾル発生の有無と、接触感染・血液曝露の有無は別に評価します。
選択肢の確認
a.エアスケーラー
誤り。
エアスケーラーは圧縮空気で作動し、注水と振動によりエアロゾルを発生させます。
b.超音波スケーラー
誤り。
超音波スケーラーは注水を伴い、飛沫・エアロゾルが生じやすい機器です。
c.Er:YAG レーザー
誤り。
Er:YAGレーザーは使用条件により注水を伴い、飛沫やエアロゾルが生じる可能性があります。
d.ルートプレーニング用バー
誤り。
ルートプレーニング用バーは回転切削器具であり、注水や回転による微粒子拡散が起こり得ます。
e.Gracey〈グレーシー〉型キュレット
正しい。
Gracey型キュレットは手用器具で、動力・注水を用いないため、選択肢中で空気感染リスクが最も低いと考えられます。
覚えるポイント
- 手用キュレットは動力器具よりエアロゾルが少ない。
- 超音波スケーラーや回転切削器具はエアロゾル対策が必要である。
- 手用器具でも標準予防策は省略できない。