117A018第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

水平位での抜歯時に歯が口腔内に落下した。 まず行うのはどれか。1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d

この問題のポイント

口腔内へ歯が落下した直後は、誤嚥・誤飲を防ぐために、まず重力で咽頭方向への移動を防ぐ体位をとらせます。

解説

水平位では、落下した歯が舌根側から咽頭へ移動し、気道へ入る危険があります。まず顔を横に向かせることで、歯を頰側へ移動させ、咽頭への落下を防ぎます。そのうえで吸引や鉗子などを用いて確実に回収します。

医療安全上のポイント
異物落下時は、患者を一人にして応援を呼びに行くのではなく、気道を守りながらスタッフへ応援を要請します。回収できない場合は、誤嚥・誤飲の有無を画像検査などで確認します。

選択肢の確認

a.閉口させる。
この時点でまず行う処置ではありません。
閉口させると歯を咬み込んだり、舌根側へ押し込んだりする危険があり、最初の対応には適しません。

b.患者を起こす。
必要となる可能性はありますが、最優先ではありません。
患者を起こすことは次の対応として考えられますが、まず顔を横へ向けて咽頭への落下を防ぐ方が迅速です。

c.うがいをさせる。
行いません。
うがいは異物をさらに咽頭側へ動かし、誤嚥させる危険があるため行いません。

d.顔を横に向かせる。
正答。まず行います。
顔を横に向かせ、重力で歯を頰側へ移動させることが最優先です。

e.誰かを呼びに行く。
応援要請は必要ですが、この選択肢の行動を最初に単独で行いません。
応援要請は必要ですが、患者を放置して呼びに行くのではなく、まず気道安全を確保し、その場からスタッフを呼びます。

覚えるポイント

  • 異物落下時は誤嚥防止が最優先です。
  • まず顔を横へ向け、吸引・鉗子で回収します。
  • 回収不能なら胸部・腹部画像などで位置を確認します。

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