116D040|第116回 歯科医師国家試験 過去問
11 歳の男児。下顎右側乳臼歯部の痛みを主訴として来院した。診察の結果、下 顎右側第一乳臼歯を抜去することとした。保護者に抜歯について説明し、同意を得 た。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A)とエックス線画像(別冊No. 9B)を別に示 す。 保護者への追加説明で適切なのはどれか。3 つ選べ。

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正解: b・c・d
正答
b、c、d
この問題のポイント
小児のパノラマ画像では、主訴歯だけでなく、全顎の歯数、歯胚の発育、乳歯根吸収、歯冠形態を系統的に確認します。
解説
画像から、上顎の小臼歯歯胚の発育遅延、上顎右側側切歯の矮小化、下顎の乳歯根が吸収されていない所見を説明します。
画像の確認
実画像では、上顎右側側切歯が隣在前歯より明らかに小さい矮小歯である。パノラマ像では上顎の対応する2本の小臼歯歯胚が対側同名歯より発育段階が遅く、下顎後方の残存乳歯根は後継歯側からの吸収をほとんど受けていないため、b・c・dの追加説明が画像所見に合う。
選択肢の確認
a.「上あごに余分な歯があります」
誤り。「上あごに余分な歯があります」という過剰歯を示す所見は画像で確認されません。
b.「上あごの2 本の小臼歯の成長が遅れています」
正しい。「上あごの2 本の小臼歯の成長が遅れています」と説明できる左右差・発育段階が認められます。
c.「上あごの右にある2 番目の前歯が小さいです」
正しい。「上あごの右にある2 番目の前歯が小さいです」は上顎右側側切歯の矮小歯を説明しています。
d.「下あごの後ろにある乳歯の歯根は吸収していません」
正しい。「下あごの後ろにある乳歯の歯根は吸収していません」は残存乳歯の歯根吸収状態に一致します。
e.「下あごの永久歯が親知らずを除いて5 本足りません」
誤り。「下あごの永久歯が親知らずを除いて5 本足りません」とするほどの先天欠如は画像に示されていません。
覚えるポイント
- 混合歯列の画像は左右同名歯を比較します。
- 歯胚の発育遅延と先天欠如を区別します。
- 矮小側切歯と乳歯根吸収の有無も確認します。