116B089|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学歯科理工学
練和開始から30 分程度で酸性から中性に近づく合着用セメントはどれか。 2 つ選べ。
2つ選択
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正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
酸塩基反応型セメントでは、練和直後は酸性でも反応の進行に伴ってpHが上昇します。
解説
グラスアイオノマーセメントとポリカルボキシレートセメントは、ポリアルケン酸と粉末成分との酸塩基反応で硬化します。練和直後は酸性ですが、中和反応が進むため約30分でpHが中性に近づきます。歯髄保護を考えるときは、初期酸性度だけでなく、酸の分子量、象牙細管への拡散、残存象牙質厚さを考慮します。
選択肢の確認
a.リン酸亜鉛セメント
誤り。
リン酸亜鉛セメントは練和直後の酸性が強く、中性へ近づくまで比較的長時間を要するため、約30分という特徴には合いません。
b.MMA 系レジンセメント
誤り。
MMA系レジンセメントはラジカル重合を主体とし、酸塩基反応によるpH中和を特徴としません。
c.グラスアイオノマーセメント
正しい。
グラスアイオノマーセメントは酸塩基反応の進行に伴い、練和後比較的速やかにpHが上昇します。
d.コンポジット系レジンセメント
誤り。
コンポジット系レジンセメントはメタクリレート系モノマーの重合が中心で、設問の酸性から中性への変化を示す代表ではありません。
e.ポリカルボキシレートセメント
正しい。
ポリカルボキシレートセメントはポリアクリル酸と酸化亜鉛の反応で硬化し、約30分で中性に近づきます。
覚えるポイント
- GICとポリカルボキシレートセメントは酸塩基反応型。
- リン酸亜鉛セメントは初期酸性が強く、中和に時間を要する。
- レジンセメントは主として重合反応で硬化する。