116B079|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
定型発達の4 歳児の歯髄疾患において温度診への反応があるのはどれか。 2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
温度診は歯髄の知覚反応をみる検査であり、生活歯髄では反応し、壊死・壊疽では反応しません。
解説
歯髄充血では歯髄が生活しているため冷刺激などに反応し、通常は刺激除去後に速やかに消失します。急性化膿性歯髄炎でも歯髄の全部が壊死していない段階では温度刺激に強く反応し、疼痛が持続することがあります。小児では反応の表現が不確実なこともあるため、年齢に応じた説明と他の所見との総合判断が必要です。
選択肢の確認
a.歯髄壊死
誤り。
歯髄壊死では生活歯髄が失われているため、原則として温度診に反応しません。
b.歯髄壊疽
誤り。
歯髄壊疽は細菌感染を伴う歯髄壊死であり、通常は温度刺激への生活反応を示しません。
c.歯髄充血
正しい。
歯髄充血では歯髄が生活しており、冷刺激などに一過性に反応します。
d.急性化膿性歯髄炎
正しい。
急性化膿性歯髄炎では残存する炎症性生活歯髄が温度刺激に強く反応します。
e.慢性化膿性根尖性歯周炎
誤り。
慢性化膿性根尖性歯周炎は一般に歯髄壊死を背景とする根尖歯周組織の病変で、温度診には反応しません。
覚えるポイント
- 温度診は生活歯髄の感覚反応をみる。
- 歯髄充血は一過性反応、不可逆性歯髄炎では強く持続しやすい。
- 歯髄壊死・壊疽では原則として反応しない。