116A078第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

4 歳の男児。下顎左側乳臼歯部の違和感を主訴として来院した。冷刺激に一過性 に反応するが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No. 29A)とエックス線画 像(別冊No. 29B)を別に示す。 処置に用いるのはどれか。2 つ選べ。

116A078の問題画像
2つ選択
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正解: a・b

正答

a、b

この問題のポイント

乳臼歯隣接面の直接修復では、欠損した隣接面壁を再現するマトリックスと、歯頸部適合を得るウェッジを用います。

解説

症例は冷刺激に一過性反応があり自発痛がないため、生活歯髄を保存しながら乳臼歯の隣接面修復を行う状況です。乳臼歯のII級窩洞では、薄い金属板を歯冠周囲へ巻くTバンドをマトリックスとして用い、ウェッジで歯頸部へ圧接します。

ウェッジはマトリックスの歯頸部適合、軽度の歯間離開、余剰材料の防止に役立ちます。

画像の確認

実画像では、乳臼歯の隣接面に及ぶ齲蝕像があり、デンタル像でも隣接面象牙質方向の透過性変化を確認できる。Ⅱ級直接修復で欠損壁を再現し歯頸側を密着させるTバンドとウェッジを選ぶ正答a、bを支える。

選択肢の確認

a.T バンド
正しい。
Tバンドは乳臼歯のII級窩洞などで歯冠周囲に適合させるマトリックスとして用います。

b.ウェッジ
正しい。
ウェッジはマトリックスを歯頸部へ密着させ、オーバーハングを防ぎ、適切な接触点形成を助けます。

c.クラウンフォーム
誤り。
クラウンフォームは前歯のレジン冠形態形成などに用い、乳臼歯隣接面修復の基本器材ではありません。

d.サービカルマトリックス
誤り。
サービカルマトリックスは歯頸部修復で用いる形態付与器材で、乳臼歯II級窩洞の隣接面壁形成には適しません。

e.ポリエステル製マトリックス
誤り。
ポリエステル製マトリックスは主に前歯部コンポジットレジン修復で用い、乳臼歯隣接面では金属製Tバンドが適します。

覚えるポイント

  • 乳臼歯II級窩洞ではTバンドを用います。
  • ウェッジで歯頸部適合と接触点を確保します。
  • 前歯用透明マトリックスと区別します。

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