116A040|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
根管治療時の所見で歯根尖切除の適応になるのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・c・d
正答
b、c、d
この問題のポイント
歯根尖切除術は、通常の根管内からの治療だけでは根尖部病変や原因を除去できない場合に選択する外科的歯内療法です。
解説
歯根尖切除術では、病変を搔爬し、原因となる根尖部を切除して、必要に応じて逆根管充填を行います。適応は、正規の根管治療で改善しない根尖病変、根尖部に限局した破折、根尖外へ突出して除去できない異物などです。
持続的排膿が根尖部病変に由来し再根管治療で改善しない場合、根尖部に限局した歯根破折、根尖孔外へ突出した破折器具は外科的に原因を除去できるため適応となります。
治療選択のポイント
まず非外科的再根管治療が可能かを検討し、根尖部だけを外科的に処理することで歯を保存できる場合に選びます。
選択肢の確認
a.根管中央部に内部吸収がある。
誤り。
根管中央部の内部吸収は根尖切除で原因部位を除去できません。根管内からの処置や別の保存法を検討します。
b.根管拡大後も持続的な排膿がある。
正しい。
適切な根管拡大・洗浄後も根尖部病変から持続的排膿があり、非外科的治療で改善しない場合は歯根尖切除の適応になります。
c.根尖部に限局した歯根破折がある。
正しい。
破折が根尖部に限局し、根尖切除で破折部を除去して歯を保存できる場合は適応になります。
d.根尖孔から突出した破折器具がある。
正しい。
根尖孔外へ突出した破折器具を根管内から除去できず、病変の原因となっている場合は外科的に除去できます。
e.根尖部根管壁にガッタパーチャポイントの残留がある。
誤り。
根尖部根管壁にガッタパーチャポイントが残留しているだけなら、まず根管内からの再治療・除去を検討し、直ちに歯根尖切除の適応とはなりません。
覚えるポイント
- 非外科的再根管治療の可否を先に検討します。
- 根尖部に限局した原因は歯根尖切除で除去できます。
- 根中央部の病変は根尖切除では解決できません。