115D077|第115回 歯科医師国家試験 過去問
43 歳の女性。上顎前歯部の腫脹と動揺を主訴として来院した。 6か月前から自 覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価の結果、組織再 生誘導法を行うこととした。術中の口腔内写真 (別冊No. 26 )を別に示す。再評価時 の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 唇 側* ⑥ ⑤ ⑥ ⑤ 歯 種 口蓋側* ⑥ ⑤ 動揺度** 111* :プロービング深さ (mm )〇印:プロービング時の出血 ** :Miller の判定基準 次に行う処置はどれか。 1つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
画像から組織再生誘導法〈GTR法〉の術中段階を判断します。欠損部を覆う膜がすでに設置されているため、次は弁を復位して縫合します。
解説
43歳女性の上顎前歯部で、歯周基本治療後にも深い歯周ポケットとプロービング時出血が残っています。術中画像では歯肉弁が剝離され、歯根・骨欠損部の上に赤色のバリア膜が置かれていることが確認できます。GTR法では、剝離、デブライドメント・根面処理、膜の設置を終えた後、膜を完全に被覆するよう歯肉弁を復位し、安定させて縫合します。したがって次の処置は縫合です。
画像の確認
実画像では、上顎前歯部の歯肉弁が剝離され、露出した歯根と骨欠損部を鮮赤色のバリア膜がすでに覆っている。膜設置後の段階であるため、弁を復位して縫合する正答aを支える。
選択肢の確認
a.縫 合
正しい。
バリア膜設置後は歯肉弁を復位し、膜を被覆・固定するように縫合します。
b.根面処理
誤り。
膜を設置する前に行う処置で、画像の段階ではすでに終了しています。
c.歯槽骨切除
誤り。
GTR法は歯周組織再生のため欠損部を保存する治療であり、この段階で骨を切除しません。
d.不良肉芽組織除去
誤り。
術野のデブライドメントとして膜設置前に行います。
e.スケーリング・ルートプレーニング
誤り。
歯周基本治療および外科時の根面清掃として膜設置前に実施します。
覚えるポイント
GTR法の流れは「弁剝離→肉芽除去・根面処理→バリア膜設置→弁の復位・縫合」です。画像に膜が見えたら次は閉創です。