115D056|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
口腔粘膜に病変を生じやすいウイルス性疾患はどれか。 3つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d・e
正答
c、d、e
この問題のポイント
ウイルス感染症の主な標的臓器と、口腔粘膜に特徴的な水疱・潰瘍を生じる疾患を対応させます。
解説
単純疱疹、手足口病、ヘルパンギーナは、口腔粘膜に水疱や潰瘍を生じやすい代表的なウイルス性疾患です。病変の部位と全身症状を組み合わせて鑑別します。
単純疱疹では歯肉口内炎や口唇疱疹、手足口病では口腔病変と手掌・足底の発疹、ヘルパンギーナでは軟口蓋から口峡部の小水疱・潰瘍が重要です。
選択肢の確認
a.ポリオ
誤り。
ポリオウイルス感染は主に脊髄前角細胞などを障害し、弛緩性麻痺を生じ得る疾患です。口腔粘膜病変が代表的所見ではありません。
b.B 型肝炎
誤り。
B型肝炎ウイルスは主に肝臓を標的とし、急性・慢性肝炎を起こします。口腔粘膜に特徴的な水疱や潰瘍を生じやすい疾患ではありません。
c.単純疱疹
正しい。
単純ヘルペスウイルスの初感染では急性疱疹性歯肉口内炎を生じ、再活性化では口唇などに集簇性小水疱がみられます。
d.手足口病
正しい。
エンテロウイルスによる感染症で、口腔粘膜の水疱・潰瘍と手掌・足底の発疹を特徴とします。
e.ヘルパンギーナ
正しい。
エンテロウイルスによる感染症で、発熱とともに軟口蓋、口蓋垂、口峡部などに小水疱・潰瘍を生じます。
覚えるポイント
- 単純疱疹は歯肉口内炎、手足口病は手足の発疹を伴う口腔病変が重要です。
- ヘルパンギーナは口腔後方の軟口蓋・口峡部に病変が出やすい疾患です。
- ウイルス性口腔病変は病変部位、皮疹、発熱を組み合わせて鑑別します。