115D028|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
小児期に発症する歯周炎に関連する全身疾患はどれか。 2つ選べ。
2つ選択
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
小児期に急速な歯周組織破壊を認めた場合は、プラークだけでなく、糖代謝異常や好中球の数・機能異常を伴う全身疾患を考えます。
解説
歯周組織では、好中球が歯肉溝から侵入する細菌に対する第一線の防御を担います。好中球が減少すると細菌防御が低下し、幼少期から重い歯肉炎や歯周炎が生じることがあります。
1型糖尿病では、持続する高血糖に伴う炎症反応の増強、微小循環障害、創傷治癒遅延などが歯周炎の発症・進行に関係します。小児の歯周炎に全身症状を伴う場合は、血糖や血球数を含む医科的評価へつなげることが重要です。
鑑別のポイント
小児の重度歯周炎では、糖尿病、好中球減少症、白血球接着不全症、Papillon-Lefèvre症候群などの背景を念頭に置きます。
選択肢の確認
a.1型糖尿病
正しい。
小児期に発症し得る糖代謝異常であり、感染防御や創傷治癒への影響を通じて歯周炎と関連します。
b.好中球減少症
正しい。
好中球数の低下によって歯周病原細菌に対する防御が弱まり、早期から重度の歯肉炎・歯周炎を生じることがあります。
c.骨形成不全症
誤り。
主にⅠ型コラーゲンの異常による骨脆弱性を特徴とし、象牙質形成不全を伴うことはありますが、小児期発症歯周炎の代表的関連疾患ではありません。
d.外胚葉異形成症
誤り。
歯の先天欠如、円錐歯、発汗異常、毛髪異常などが中心です。小児期の急速な歯周組織破壊を特徴とする疾患ではありません。
e.筋ジストロフィー
誤り。
進行性の筋力低下を主徴とします。口腔清掃や嚥下に影響する可能性はありますが、小児期発症歯周炎の代表的な直接関連疾患ではありません。
覚えるポイント
- 好中球は歯周組織の細菌防御に重要です。
- 1型糖尿病は小児の歯周炎リスクに関係します。
- 小児の重度歯周炎では全身疾患を疑い、医科と連携します。