115D009第115回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

胎生期における形成異常に起因するのはどれか。 1つ選べ。

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正解: e

正答

e

この問題のポイント

胎生期の形成異常に由来する病変と、成熟組織から発生する真の腫瘍を区別します。リンパ管腫はリンパ管系の発生異常による先天性病変です。

解説

リンパ管腫は現在、リンパ管奇形と呼ばれることが多い病変です。胎生期にリンパ管系が正常な交通を形成できず、拡張したリンパ管腔が集簇して生じます。多くは小児期までに認められ、舌に生じると巨舌の原因になります。

他の選択肢は、線維性結合組織、上皮、神経鞘、唾液腺組織から発生する良性腫瘍です。

選択肢の確認

a.線維腫
誤り。
線維腫は線維性結合組織の増殖からなる良性腫瘍であり、胎生期の形成異常を本態とする病変ではありません。

b.乳頭腫
誤り。
乳頭腫は上皮が乳頭状に増殖する良性上皮性腫瘍です。

c.神経鞘腫
誤り。
神経鞘腫はSchwann細胞に由来する良性末梢神経鞘腫瘍です。

d.多形腺腫
誤り。
多形腺腫は上皮性成分と筋上皮性成分を示す代表的な良性唾液腺腫瘍です。

e.リンパ管腫
正しい。
リンパ管系の胎生期の形成異常に起因する先天性の脈管奇形です。

覚えるポイント

  • リンパ管腫はリンパ管奇形として理解します。
  • 小児に多く、舌では小水疱状病変や巨舌を生じることがあります。
  • 血管腫・脈管奇形では、腫瘍性病変と形成異常を区別します。

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