115D003|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
成熟型嚥下と比較した乳児型嚥下の特徴はどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
乳児型嚥下では、歯が萌出する前の顎堤間に舌を置き、舌と口唇・頰の活動によって乳汁を送り込みます。成熟型嚥下との最大の違いは舌の前方突出です。
解説
乳児型嚥下では上下顎が離れ、舌が上下の顎堤の間へ前方突出します。口輪筋などの口腔周囲筋も積極的に活動します。
歯の萌出と咀嚼機能の発達に伴って成熟型嚥下へ移行します。成熟型では上下歯列が接触し、舌尖は上顎前歯の口蓋側付近に置かれ、口腔周囲筋の過剰な活動は少なくなります。
選択肢の確認
a.喉頭挙上
誤り。
喉頭挙上は気道を保護する嚥下運動として乳児と成人の双方にみられ、乳児型を特徴づける所見ではありません。
b.舌の高位
誤り。
成熟型では舌尖が上顎前歯の口蓋側付近に位置します。乳児型の特徴は高位そのものではなく、顎堤間への前方突出です。
c.下顎の後方位
誤り。
下顎の後方位は乳児型嚥下を定義する特徴ではありません。上下顎が離れ、舌がその間に入ることが重要です。
d.口輪筋の弛緩
誤り。
乳児型嚥下では口唇を閉鎖して吸啜するため、口輪筋などの口腔周囲筋は活発に働きます。
e.舌の前方突出
正しい。
舌が上下の顎堤の間へ前方に突出することが乳児型嚥下の代表的特徴です。
覚えるポイント
- 乳児型嚥下は舌の前方突出と口腔周囲筋の活動が目立ちます。
- 成熟型嚥下では歯列が接触し、舌尖は上顎前歯口蓋側付近に位置します。
- 舌突出が残存すると開咬などの不正咬合に関係します。