115C047第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

12 歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内 写真 (別冊No. 14A とエックス線画像 (別冊No. 14B を別に示す。 認められるのはどれか。 2つ選べ。

115C047の問題画像
2つ選択
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

12歳の前歯部歯列不正について、口腔内写真で歯冠形態を、パノラマエックス線画像で未萌出歯の位置を確認します。埋伏歯矮小歯を識別する問題です。

解説

口腔内写真では、上顎前歯部に歯冠幅が小さく円錐状の歯を認めます。このように正常より著しく小さい歯を矮小歯といい、上顎側切歯では栓状歯としてみられることがあります。

パノラマエックス線画像では、萌出時期を迎えているにもかかわらず歯列内へ萌出せず、顎骨内にとどまる永久歯を認めます。これが埋伏歯です。埋伏歯は、萌出空隙不足、萌出方向異常、過剰歯、嚢胞などによって生じることがあります。

画像の確認

実画像では、上顎前歯部に円錐状で小さい側切歯と萌出していない歯の空隙があり、パノラマ像では永久歯が上顎内の高位に残っている。臨床像とエックス線像の組合せが埋伏歯と矮小歯を示し、正答b、eを支える。

選択肢の確認

a.過剰歯
誤り。
過剰歯は正常歯数を超えて存在する歯です。本症例では、歯数の増加よりも、永久歯が顎骨内にとどまる所見と、歯冠が小さい歯の形態異常が問題です。

b.埋伏歯
正しい。
エックス線画像で、萌出時期を迎えた永久歯が顎骨内にとどまっています。歯列不正や隣在歯への影響を評価します。

c.癒合歯
誤り。
癒合歯は2つの歯胚が結合して形成され、幅広い歯冠を示し、歯数が1本少なくなることがあります。本症例の小さい歯冠とは反対の形態です。

d.癒着歯
誤り。
癒着歯はセメント質と歯槽骨が直接結合した状態で、低位咬合や打診時の金属音などを示します。写真とエックス線画像の中心所見ではありません。

e.矮小歯
正しい。
口腔内写真で、正常より歯冠幅が小さい歯を認めます。上顎側切歯の栓状歯は代表的な矮小歯です。

覚えるポイント

  • 埋伏歯は萌出時期を過ぎても顎骨内にとどまる歯です。
  • 上顎側切歯の栓状歯は代表的な矮小歯です。
  • 癒合歯は歯冠が大きくなりやすく、矮小歯と形態が逆です。

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