115B074|第115回 歯科医師国家試験 過去問
【厚生労働省では採点除外・本アプリで学習用正答を設定】 化学的プラークコントロールに用いるのはどれか。 3つ選べ。
解答・解説を見る
この問題は公式正答が公表されていないため、採点対象外です。
正答(本アプリの学習用判定)
c、d、e
この正答は厚生労働省の公式正答ではありません。
公式の取扱い
厚生労働省は本問を「採点対象から除外する。」とし、理由を「問題として適切であるが、受験者レベルでは難しすぎるため。」と公表しています。公式正答値表は空欄です。上記の答えは、問題自体は適切とする公式判断と標準的知見を基に、本アプリが学習用に設定したものです。
考え方
化学的プラークコントロールは、抗菌性成分や酵素などを用いてプラークの形成を抑え、またはプラーク基質へ作用する方法である。本アプリでは、歯周病学上の標準的な位置付けと臨床的根拠が明確なデキストラナーゼ、エッセンシャルオイル、セチルピリジニウム塩化物を学習用正答とする。厚生労働省の正答値表はB074を空欄としているため、これは公式正答ではない。
選択肢の確認
a.フラボノイド
学習用正答には含めない。フラボノイドは多数の化合物を含む総称で、個々の化合物に抗菌・抗炎症作用の報告はあるが、物質、濃度、剤形を指定しない『フラボノイド』一般を標準的な化学的プラークコントロール薬として一意に扱うことはできない。選択肢の範囲が広いことが、本問の判定を難しくしている。
b.塩化リゾチーム
学習用正答には含めない。塩化リゾチーム配合歯磨剤には歯肉の発赤や腫脹などの改善をみた報告があるものの、本問の標準的な整理では抗炎症性の補助成分であり、代表的なプラーク分解・形成抑制剤には含めない。リゾチーム自体に抗菌作用があるため境界が紛らわしい点には注意する。
c.デキストラナーゼ
正しい。デキストラナーゼは、プラーク基質を構成するデキストラン系多糖へ作用する酵素である。デキストラナーゼ配合洗口剤の二重盲検臨床研究で歯垢付着抑制効果が示され、同じ概念を問う第109回C014でもデキストラナーゼが厚生労働省の公式正答とされている。
d.エッセンシャルオイル
正しい。エッセンシャルオイル配合洗口剤は、化学的プラークコントロールに用いる代表的な抗菌性洗口剤である。日本歯周病学会の指針に掲載され、比較臨床試験でもプラーク指数および歯肉炎指数の低下が報告されている。
e.セチルピリジニウム塩化物
正しい。セチルピリジニウム塩化物(CPC)は第四級アンモニウム系の陽イオン性殺菌成分で、洗口剤や歯磨剤に用いられる。日本歯周病学会の指針で化学的プラークコントロール薬として扱われ、臨床試験でもプラーク抑制効果が確認されている。
学習の要点
デキストラナーゼは酵素としてプラーク基質へ作用し、エッセンシャルオイルとCPCは抗菌性洗口剤の代表である。総称として広すぎる成分名や、主に抗炎症性補助成分として位置付けられる薬剤との違いを押さえる。