115A080|第115回 歯科医師国家試験 過去問
病変に石灰化物を伴うことがあるのはどれか。 3つ選べ。
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正解: a・d・e または a・c・d または a・c・e または c・d・e
正答
a、d、e 又は a、c、d 又は a、c、e 又は c、d、e
この問題のポイント
本問では、石灰化物を伴い得る病変が4つあります。設問は3つ選択ですが、a、c、d、eのうち任意の3つが受入れ解答となります。
解説
血管腫・静脈性血管病変では、血栓が器質化して石灰化した静脈石を伴うことがあります。画像では円形または類円形の不透過像としてみられます。
顎放線菌症では、慢性炎症病変内の菌塊や壊死物を核として石灰化物を形成することがあり、石灰化病変を伴う場合があります。
滑膜性骨軟骨腫症では、滑膜から生じた多数の軟骨性遊離体が石灰化・骨化し、顎関節周囲に複数の小さな不透過像としてみられることがあります。
結核性リンパ節炎では、慢性経過や治癒過程で乾酪壊死部に異栄養性石灰化を生じることがあります。
上皮真珠は上皮由来の角化物を主体とする小嚢胞性病変であり、通常は石灰化物を特徴としません。したがってbのみが該当しません。
採点上のポイント
a、c、d、eの4項目が該当するため、3項目を選ぶ本問では4通りの組合せが正答として扱われます。
選択肢の確認
a.血管腫
正答として受け入れられます。
病変内の血流停滞によって血栓ができ、器質化と石灰化を経て静脈石となることがあります。
b.上皮真珠
誤り。
上皮真珠は重層扁平上皮由来の角化物を含む小嚢胞性病変です。内容は角化物であり、石灰化物を伴うことが代表的特徴ではありません。
c.顎放線菌症
正答として受け入れられます。
慢性炎症環境で菌塊や壊死物を核として石灰化を伴うことがあります。このためcを含む3項目の組合せも正答として扱われます。
d.滑膜性骨軟骨腫症
正答として受け入れられます。
滑膜由来の軟骨性結節が関節腔内遊離体となり、石灰化・骨化することがあります。顎関節部に多数の小石灰化物としてみられることがあります。
e.結核性リンパ節炎
正答として受け入れられます。
慢性化したリンパ節病変の乾酪壊死部に異栄養性石灰化が生じることがあります。
覚えるポイント
- 血管性病変では静脈石を伴うことがあります。
- 滑膜性骨軟骨腫症では軟骨性遊離体が石灰化・骨化します。
- 慢性炎症・壊死では異栄養性石灰化を生じることがあります。
- 本問はa、c、d、eの4つが該当し、4通りの3項目組合せが受け入れられます。