115A069|第115回 歯科医師国家試験 過去問
65 歳の男性。上顎右側第二小臼歯の冠が外れたことによる咀嚼困難を主訴とし て来院した。診察の結果、根管治療を行った後にクラウンによる補綴歯科治療を行 うこととした。間接法による支台築造の製作に使用する既製ポストの写真 (別冊No. 25A 、作業用模型に試適している写真 (別冊No. 25B 及び器具の写真 (別冊No. 25 C を別に示す。 既製ポスト調整に使用するのはどれか。 1つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
間接法の支台築造で使用する既製ポストが、最終修復物として残る金属ポストではなく、鋳造用パターンの一部となる焼却可能なレジン製ポストであることを読み取ります。
解説
写真Aの既製ポストは、白色のレジン製パターンポストです。作業用模型上で根管形成部へ試適し、必要な長さに調整した後、築造部のワックスアップなどと一体化して埋没・鋳造します。
この種のポストを短く調整するときは、写真Cのイに示された薄い切断用ディスクを回転させて切断します。薄いディスクを用いると、必要な位置でまっすぐ切断しやすく、ポストをつぶしたり変形させたりしにくい利点があります。
器具で見るポイント
既製ポストの材質と、操作の目的を先に確認します。長さを切断する操作では薄いディスク、根管拡大ではリーマー状器具、形態修正ではポイント状研削材というように使い分けます。
画像の確認
実画像では、白色の既製樹脂パターンが支台歯模型内へ適合され、完成前のポスト・コア形態を作っている。器具群のうちイはこの樹脂パターンを切断・調整できる薄い回転ディスクであり、他はニッパーや異なる形態のバー・ホイールである。したがってイを選ぶ判断を支える。
選択肢の確認
a.ア
誤り。
アはニッパー状の器具です。レジン製ポストを挟み切ると、切断部がつぶれたり亀裂が入ったりする可能性があり、精密な長さ調整には適しません。
b.イ
正しい。
イは薄い切断用ディスクです。レジン製パターンポストを所定の長さで切断するのに適しています。
c.ウ
誤り。
ウはポイント状の回転切削器具で、局所的な研削や形態修正には使えますが、細長いポストを一定位置で切断する第一選択ではありません。
d.エ
誤り。
エはポスト孔や根管内の形成に用いる形態の回転器具です。模型上で既製レジンポストの長さを切断する器具ではありません。
e.オ
誤り。
オは厚みのあるホイール状研削材です。広い面の研削には使えますが、細いポストを精確に切断するにはイの薄いディスクが適しています。
覚えるポイント
- 間接法の鋳造支台築造では、焼却可能なレジン製パターンポストを用いることがあります。
- ポストの長さ調整には薄い切断用ディスクを用います。
- 切断、研削、根管形成では使用器具が異なります。