115A003|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯内療法学
象 牙質齲蝕の客観的評価に有効なのはどれか。 1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
この問題では、う蝕そのものを客観的・定量的に評価する検査と、歯髄や歯根膜の状態を調べる検査を区別することが重要です。
解説
レーザー蛍光強度測定は、歯面にレーザー光を照射し、う蝕病変に由来する蛍光を数値として表示する方法です。測定値を用いて評価できるため、象牙質齲蝕の検出や経時的な観察に役立つ客観的な補助検査です。
ただし、歯垢、歯石、着色、清掃状態などの影響を受けることがあります。測定値だけで治療方針を決めず、視診、触診、エックス線検査などと組み合わせます。
ひっかけポイント
打診は歯根膜、温度診と歯髄電気診は歯髄反応を主に評価します。う蝕病変そのものを数値化する検査とは目的が異なります。
選択肢の確認
a.打 診
誤り。
打診は歯を軽く叩いたときの疼痛や反応から、主に歯根膜や根尖歯周組織の炎症を評価します。象牙質齲蝕の客観的評価法ではありません。
b.温度診
誤り。
温度診は冷刺激や温刺激に対する歯髄の反応を調べ、歯髄の状態を推定する検査です。う蝕の深さや活動性を直接数値化するものではありません。
c.透照診
誤り。
透照診は光の透過性の違いを利用し、隣接面う蝕や歯の亀裂などの検出に用います。有用な補助診断法ですが、本問でいう象牙質齲蝕の客観的な数値評価として最も適切ではありません。
d.歯髄電気診
誤り。
歯髄電気診は電気刺激に対する知覚反応を調べる検査です。歯髄の神経反応をみるものであり、血流やう蝕病変そのものを直接評価する検査ではありません。
e.レーザー蛍光強度測定
正しい。
う蝕に関連する蛍光強度を数値で表示できるため、象牙質齲蝕の客観的評価に有効です。単独ではなく他の診査と併用します。
覚えるポイント
- 打診は歯根膜・根尖歯周組織を評価します。
- 温度診・歯髄電気診は歯髄反応を評価します。
- レーザー蛍光強度測定はう蝕を数値化できる補助検査です。