39PM37|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
開腹胆嚢摘出術と比較した腹腔鏡下胆嚢摘出術の特徴はどれか。 a.出血時の対応が早い。 b.術野を確保しやすい。 c.術後の入院日数が短い。 d.切開創のサイズが小さい。 e.空気塞栓のリスクが低い。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、腹腔鏡下手術の利点と注意点が問われています。
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、開腹手術に比べて切開創が小さく、術後疼痛が少なく、回復が早いため、術後入院日数が短くなりやすいのが特徴です。
解説
腹腔鏡下手術では、小さな切開創からトロッカーを挿入し、カメラと鉗子を用いて手術を行います。多くの場合、腹腔内に二酸化炭素を送気して気腹を作り、術野を確保します。
小項目を確認します。
a.出血時の対応が早い。
誤りです。開腹手術の方が直接視野で圧迫や止血を行いやすく、大量出血時の対応は腹腔鏡下手術の方が難しい場合があります。b.術野を確保しやすい。
誤りです。腹腔鏡ではカメラ視野と鉗子操作に制限があり、開腹に比べて常に術野を確保しやすいとはいえません。c.術後の入院日数が短い。
正しいです。低侵襲で回復が早いため、入院日数は短くなりやすいです。d.切開創のサイズが小さい。
正しいです。腹腔鏡下手術では小切開で行うため、創が小さいことが大きな利点です。e.空気塞栓のリスクが低い。
誤りです。腹腔鏡下手術では気腹を行うため、ガス塞栓などの合併症に注意が必要です。通常は二酸化炭素を用いますが、塞栓リスクを考えないわけではありません。
したがって、正しい小項目は c、d であり、選択肢4が正答です。
臨床工学技士としての注意点
腹腔鏡下手術では、気腹装置、電気メス、内視鏡システム、光源装置、吸引装置などが関係します。気腹圧、ガス供給、電気メス熱傷、機器トラブルを意識します。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。出血時対応や術野確保は、開腹手術の方が有利な場面があります。
2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。出血時対応が早いとはいえず、気腹に伴う塞栓リスクにも注意が必要です。
3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。cは正しいですが、bの術野を確保しやすいという記述は開腹手術との比較では不適切です。
4.正しい。
選択肢4は c、d の組合せです。腹腔鏡下胆嚢摘出術は、術後入院日数が短く、切開創が小さいことが特徴です。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。dは正しいですが、eは不適切です。腹腔鏡下手術では気腹に伴う塞栓などの合併症に注意します。
覚えるポイント
- 腹腔鏡下手術は低侵襲です。
- 開腹手術に比べて、切開創が小さく、術後入院日数が短くなりやすいです。
- 出血時の対応は、腹腔鏡下手術の方が難しい場合があります。
- 気腹には主に二酸化炭素が用いられます。
- 気腹圧、ガス塞栓、電気メス熱傷、視野不良に注意します。