39PM35第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学循環器疾患心筋梗塞・心房細動・大動脈解離・低血圧/血栓塞栓

心・血管内治療について誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、心・血管内治療デバイスの特徴と合併症が問われています。

ロータブレータ、薬剤溶出性ステント、TAVI、大動脈ステントグラフト、DCAなどは、装置の原理と合併症をセットで覚える必要があります。

解説

心・血管内治療では、カテーテルを用いて狭窄や弁膜症、大動脈疾患などを治療します。

ロータブレータは、高速回転するバーで石灰化病変を削る治療デバイスです。バーの表面には、硬い石灰化病変を削るためにダイヤモンド微粒子がコーティングされています。チタンがコーティングされているという記述は誤りです。

大動脈ステントグラフト内挿術では、大動脈の分枝や脊髄への血流が問題になることがあり、合併症として脊髄虚血を考えます。

薬剤溶出性ステントでは、ステント内再狭窄を抑えるため、細胞増殖を抑制する薬剤がコーティングされます。免疫抑制作用をもつ薬剤が用いられることがあります。

経カテーテル大動脈弁置換術では、弁輪周囲や刺激伝導系への影響により、完全房室ブロックを合併することがあります。

DCAでは、方向性にアテロームを切削し、削った病変をカテーテル先端部に回収します。

臨床工学技士としての注意点
血管内治療では、デバイスの作動原理だけでなく、穿孔、塞栓、徐脈、房室ブロック、出血、造影剤使用、補助循環の準備なども意識します。

選択肢の確認

1.正答。記述としては誤り。
ロータブレータの先端にはチタンではなく、ダイヤモンド微粒子がコーティングされています。石灰化病変を削るための構造です。

2.記述としては正しい。
大動脈ステントグラフト内挿術では、脊髄への血流障害により脊髄虚血が合併症となることがあります。

3.記述としては正しい。
薬剤溶出性ステントでは、再狭窄を抑えるために細胞増殖を抑制する薬剤が使われます。免疫抑制薬に分類される薬剤が用いられることがあります。

4.記述としては正しい。
経カテーテル大動脈弁置換術では、刺激伝導系への影響により完全房室ブロックが起こることがあります。ペースメーカ植込みが必要になる場合もあります。

5.記述としては正しい。
方向性アテレクトミーでは、切削されたアテロームをカテーテル先端部に回収します。

覚えるポイント

  • ロータブレータはダイヤモンドコーティングされたバーで石灰化病変を削ります。
  • 大動脈ステントグラフトでは脊髄虚血に注意します。
  • 薬剤溶出性ステントは再狭窄抑制薬をコーティングしています。
  • TAVIでは完全房室ブロックが合併症になります。
  • DCAでは切削したアテロームをカテーテル内に回収します。

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