39PM34第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学循環器疾患心筋梗塞・心房細動・大動脈解離・低血圧/血栓塞栓

高周波カテーテルアブレーション装置について正しいのはどれか。 a.カテーテル先端部血栓形成により電気インピーダンスが低下する。 b.コンタクトフォースをモニタリングしながら実施する。 c.イリゲーションカテーテルには先端冷却機能がある。 d.カテーテル先端が 90〜100℃に熱せられる。 e.対極板は不要である。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、高周波カテーテルアブレーションの安全管理と装置構成が問われています。

高周波アブレーションでは、カテーテル先端と心筋組織の接触、温度、出力、インピーダンス、血栓形成、対極板を理解することが重要です。

解説

高周波カテーテルアブレーションは、不整脈の原因となる心筋組織に高周波電流を流し、ジュール熱で焼灼する治療です。

小項目を確認します。

  • a.カテーテル先端部血栓形成により電気インピーダンスが低下する。
    誤りです。血栓や凝固物が付着すると、一般にインピーダンスは上昇しやすくなります。急なインピーダンス上昇は異常のサインです。

  • b.コンタクトフォースをモニタリングしながら実施する。
    正しいです。カテーテル先端が心筋にどの程度接触しているかは、焼灼効果や合併症に関係します。

  • c.イリゲーションカテーテルには先端冷却機能がある。
    正しいです。灌流によりカテーテル先端を冷却し、血栓形成や過度な加熱を抑えながら有効な焼灼を行います。

  • d.カテーテル先端が90〜100℃に熱せられる。
    誤りです。高温になりすぎると血栓、凝固、スチームポップなどのリスクが高まります。一般に過度な先端温度上昇は避けます。

  • e.対極板は不要である。
    誤りです。単極方式の高周波通電では、患者に対極板を装着して回路を形成します。

したがって、正しい小項目は b、c であり、選択肢3が正答です。

安全管理上のポイント
アブレーションでは、温度、出力、インピーダンス、通電時間、コンタクトフォースを確認します。急なインピーダンス上昇や温度上昇は合併症につながるため注意します。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。bは正しいですが、aは誤りです。血栓形成や凝固物付着ではインピーダンス低下ではなく上昇を考えます。

2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。aもeも誤りです。対極板は高周波電流の回路形成に必要です。

3.正しい。
選択肢3は b、c の組合せです。コンタクトフォースのモニタリングと、イリゲーションカテーテルの先端冷却機能はいずれも正しい内容です。

4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。cは正しいですが、dの90〜100℃まで熱せられるという記述は過度な加熱を示し、不適切です。

5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。どちらも誤りです。過度な先端温度上昇は避け、対極板も必要です。

覚えるポイント

  • 高周波アブレーションは、ジュール熱で心筋を焼灼します。
  • コンタクトフォースは焼灼効果と安全性に関係します。
  • イリゲーションカテーテルには先端冷却機能があります。
  • 血栓や凝固物付着ではインピーダンス上昇に注意します。
  • 単極高周波通電では対極板が必要です。

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