38PM77第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液

透析治療中の患者に大幅な血圧低下がみられた。このときの対応として誤っているのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、透析中の大幅な血圧低下に対する対応が問われています。

透析中の血圧低下では、循環血液量の低下や血管拡張、除水過多などを考え、速やかに循環を保つ対応を行います。

透析液温度を上げると末梢血管拡張を助長し、血圧低下を悪化させる可能性があるため不適切です。

解説

透析治療中の血圧低下は、除水による循環血液量の減少、心機能低下、自律神経障害、食事摂取、透析液温度、薬剤などが関係して起こります。

大幅な血圧低下がみられた場合は、まず患者の意識、顔色、冷汗、悪心、胸痛、呼吸状態、血圧、脈拍を確認し、必要に応じてスタッフへ報告します。

対応としては、下肢挙上により静脈還流を増やします。除水速度を下げたり、除水を一時停止したりして循環血液量の低下を抑えます。必要に応じて生理食塩液を投与し、循環血液量を補います。医師の指示で昇圧薬を使用することもあります。

透析液温度については、低めに設定することで末梢血管収縮を促し、透析中低血圧を予防・軽減することがあります。逆に透析液温度を上げると、末梢血管が拡張し、血圧低下を助長する可能性があります。

ひっかけポイント
血圧が下がったときに「温める」と考えると誤りやすいです。透析中低血圧では、透析液温度を上げるのではなく、むしろ低温透析が血圧安定に役立つことがあります。

臨床工学技士としての注意点
透析中低血圧では、除水量、除水速度、血圧推移、静脈圧、透析液温度、患者症状を確認します。装置側では除水設定、補液、警報、血液ポンプ流量を安全に管理します。

選択肢の確認

1.記述としては正しい。
下肢挙上により静脈還流を増やし、血圧維持を助けます。

2.記述としては正しい。
除水速度を下げることで、循環血液量の急激な低下を抑えます。必要に応じて除水を停止します。

3.記述としては正しい。
医師の指示により昇圧薬を投与することがあります。血圧維持が必要な場合の対応です。

4.正答。記述としては誤り。
透析液温度を上げると末梢血管拡張により血圧低下を悪化させる可能性があります。血圧低下時の対応としては不適切です。

5.記述としては正しい。
生理食塩液を投与して循環血液量を補うことは、透析中低血圧への対応として行われます。

覚えるポイント

  • 透析中低血圧では除水速度を下げることが重要です。
  • 下肢挙上で静脈還流を増やします。
  • 生理食塩液投与で循環血液量を補うことがあります。
  • 透析液温度を上げるのは不適切です。
  • 低温透析は血圧安定に役立つことがあります。

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