38PM74|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
図は血液透析の標準的な回路構成である。気泡センサを取り付ける位置として最も適切なのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、血液透析回路における気泡センサの取り付け位置が問われています。
気泡センサは、空気が患者へ戻ることを防ぐため、返血側の患者に近い位置に取り付けるのが最も重要です。
図では、Eが静脈側チャンバの後、患者へ返血される直前の返血側回路にあるため、最も適切です。
解説
血液透析では、患者から脱血した血液が血液ポンプで送られ、ダイアライザを通過して浄化された後、返血側回路を通って患者へ戻ります。
図の血液の流れは、概ね次のように読み取ります。
- 患者から脱血
- A付近を通って血液ポンプへ
- B付近を通って動脈側チャンバへ
- C付近からダイアライザへ
- ダイアライザを通過
- D付近から静脈側チャンバへ
- E付近を通って患者へ返血
気泡が患者体内へ入ると、空気塞栓などの重大事故につながる危険があります。そのため、気泡センサは最終的に患者へ戻る血液を監視する位置に設置します。
返血側には静脈チャンバがあり、気泡を捕捉しやすい構造になっています。しかし、チャンバを通過した後に気泡が混入した場合や、チャンバで捕捉しきれなかった気泡を検出する必要があります。
そのため、気泡センサは静脈チャンバの下流、つまり患者へ返血される直前の返血側回路に取り付けるのが適切です。図ではこの位置がEです。
図で見るポイント
血液の矢印を追い、最終的に患者へ戻る「返血側」を確認します。気泡センサは、患者に空気が入る前に検出できる位置、つまり返血側の患者直前に置きます。
ひっかけポイント
血液ポンプの前後やダイアライザ周辺にも監視すべきポイントはありますが、気泡センサの目的は「患者への空気混入を防ぐこと」です。したがって、返血側の最終チェック位置を選びます。
選択肢の確認
1.誤り。
Aは脱血側で血液ポンプの手前付近です。患者へ戻る直前の返血側ではないため、気泡センサの取り付け位置として最も適切ではありません。
2.誤り。
Bは血液ポンプ後の動脈側回路付近です。ここで気泡を確認する意義はありますが、患者へ返血される直前の最終監視位置ではありません。
3.誤り。
Cはダイアライザ入口側付近です。ダイアライザへ向かう血液の位置であり、患者へ戻る直前ではありません。
4.誤り。
Dはダイアライザ出口側から静脈側チャンバへ向かう付近です。返血側ではありますが、静脈側チャンバの前であり、患者直前の最終監視位置としてはEの方が適切です。
5.正しい。
Eは静脈側チャンバの後、患者へ返血される直前の返血側回路です。気泡を患者に戻す前に検出する位置として最も適切です。
覚えるポイント
- 気泡センサは返血側に取り付けます。
- 最も重要なのは、空気が患者へ入る前に検出することです。
- 返血側の静脈チャンバ後、患者直前が基本位置です。
- 図では血液の流れを矢印で追い、脱血側と返血側を区別します。
- 透析装置の安全管理では、気泡検知、静脈圧監視、漏血検知、血液ポンプ停止、クランプ作動をセットで理解します。