38PM76第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法透析合併症・アクセス内シャント・透析中血圧低下・空気混入・ACT

バスキュラーアクセスの造設に外科手術が必要でないのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、血液透析で用いるバスキュラーアクセスのうち、造設に外科手術が必要かどうかが問われています。

非カフ型カテーテルは、主に一時的な血液透析アクセスとして、中心静脈へ経皮的に挿入します。自己血管内シャントや人工血管内シャントのような外科的造設は必要ありません。

解説

血液透析では、十分な血液流量を確保するためにバスキュラーアクセスが必要です。

代表的なバスキュラーアクセスには、次のものがあります。

  • 自己血管内シャント
  • 人工血管内シャント
  • 動脈表在化
  • カフ型カテーテル
  • 非カフ型カテーテル

自己血管内シャントは、動脈と静脈を吻合して作るアクセスで、外科手術が必要です。最も一般的な長期透析アクセスとして重要です。

人工血管内シャントは、人工血管を用いて動脈と静脈をつなぐ方法で、これも外科手術が必要です。

表在化動脈は、深い位置にある動脈を穿刺しやすい位置へ移動・固定する手術で作られます。

カフ型カテーテルは、長期使用を目的として皮下トンネルを作り、カフで固定・感染防御を図るカテーテルです。挿入には外科的操作が必要になります。

一方、非カフ型カテーテルは、緊急透析や一時的透析で中心静脈へ経皮的に挿入するカテーテルです。外科的な造設手術は必要ありません。

ひっかけポイント
「カテーテル」と書かれていても、カフ型と非カフ型では扱いが違います。カフ型は長期留置を想定し、皮下トンネルやカフ固定が関係します。非カフ型は一時的アクセスとして経皮的に挿入します。

臨床工学技士としての注意点
バスキュラーアクセスは透析効率と患者安全に直結します。血流量、静脈圧、脱血不良、感染、血栓、狭窄、穿刺部出血を日常的に確認します。

選択肢の確認

1.誤り。
自己血管内シャントは動脈と静脈を吻合して造設するため、外科手術が必要です。

2.誤り。
人工血管内シャントは人工血管を用いて血管をつなぐため、外科手術が必要です。

3.誤り。
表在化動脈は動脈を穿刺しやすい位置に移動・固定する手術であり、外科手術が必要です。

4.誤り。
カフ型カテーテルは長期留置を目的に皮下トンネルやカフ固定を行うため、外科的操作が必要です。

5.正答。外科手術は必要ありません。
非カフ型カテーテルは、一時的アクセスとして中心静脈へ経皮的に挿入するため、バスキュラーアクセスの造設としての外科手術は必要ありません。

覚えるポイント

  • 自己血管内シャントは外科手術が必要です。
  • 人工血管内シャントは外科手術が必要です。
  • 動脈表在化は外科手術が必要です。
  • カフ型カテーテルは長期留置目的で外科的操作が必要です。
  • 非カフ型カテーテルは一時的アクセスで、外科的造設は不要です。

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