38PM47|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
電気電子工学電磁気・電磁波磁気シールド・導体間力・電磁波速度
巻数が200回のインダクタを貫く磁束が図のように減少したときの誘導起電力の大きさ[V]はどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、インダクタを貫く磁束の変化から、誘導起電力の大きさを求めます。
使う公式は、ファラデーの電磁誘導の法則です。
- |e| = N × |ΔΦ / Δt|
ここで、
- |e|:誘導起電力の大きさ[V]
- N:巻数
- ΔΦ:磁束の変化量[Wb]
- Δt:時間の変化量[s]
解説
図では、磁束が時間とともに直線的に減少しています。
図から読み取る値は次の通りです。
- 巻数 N = 200回
- 磁束:55 mWb から 40 mWb に減少
- 時間:0 ms から 10 ms
まず、磁束の変化量を求めます。
- ΔΦ = 40 - 55
- ΔΦ = -15 mWb
この問題では誘導起電力の大きさを問うので、絶対値を使います。
- |ΔΦ| = 15 mWb
単位をWbに変換します。
- 15 mWb = 15 × 10^-3 Wb
次に、時間を秒に変換します。
- Δt = 10 ms
- Δt = 10 × 10^-3 s
磁束の時間変化率は、
- |ΔΦ / Δt| = 15 × 10^-3 / 10 × 10^-3
- |ΔΦ / Δt| = 1.5 Wb/s
巻数が200回なので、
- |e| = N × |ΔΦ / Δt|
- |e| = 200 × 1.5
- |e| = 300 V
したがって、誘導起電力の大きさは300 Vです。
図で見るポイント
縦軸は磁束[mWb]、横軸は時間[ms]です。グラフの始点が55 mWb、終点が40 mWbであることを読み取り、単位をWbとsに直してから計算します。
ひっかけポイント
磁束は減少しているため、符号を含めるとΔΦは負になります。ただし、設問は「誘導起電力の大きさ」を問うているため、絶対値で答えます。
選択肢の確認
1.誤り。
100 Vは、巻数や磁束変化率を小さく見積もった場合に近い値です。巻数200回を必ず掛けます。
2.誤り。
150 Vは、磁束変化率1.5 Wb/sに対して巻数を100回のように扱った場合に近い値です。
3.正しい。
磁束変化率は1.5 Wb/s、巻数は200回です。200 × 1.5 = 300 Vとなります。
4.誤り。
450 Vは、磁束変化量や時間変化を誤って読み取った場合に出やすい値です。
5.誤り。
600 Vは、磁束変化量や巻数を過大に扱った場合に近い値です。
覚えるポイント
- 誘導起電力は磁束の時間変化で生じます。
- ファラデーの法則は |e| = N × |ΔΦ / Δt| です。
- mWbは10^-3 Wbに変換します。
- msは10^-3 sに変換します。
- 「大きさ」を問われたら、符号ではなく絶対値で答えます。