38AM35第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学循環器疾患心筋梗塞・心房細動・大動脈解離・低血圧/血栓塞栓

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療について誤っているのはどれか。 a.治療前には冠動脈 CT 検査が有用である。 b.薬剤溶出ステントは金属ステントよりも再狭窄率が高い。 c.経胸壁心臓超音波診断装置が必要である。 d.ロータブレータでは一時的に冠動脈血流の減少が起こる。 e.治療後は抗血小板療法を行う。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、PCI治療、ステント、ロータブレータ、術後抗血小板療法が問われています。

問い方は「誤っているのはどれか。」です。組合せ問題なので、誤っている小項目の組合せを選びます。

解説

PCIは、経皮的にカテーテルを冠動脈へ進め、狭窄や閉塞を治療する方法です。

バルーン拡張、ステント留置、ロータブレータなどが用いられます。

小項目の正誤は次のように整理できます。

  • a.記述としては正しい。冠動脈CT検査は、治療前の冠動脈狭窄や石灰化の評価に有用です。
  • b.記述としては誤り。薬剤溶出ステントは、一般に金属ステントより再狭窄率を低下させる目的で用いられます。
  • c.記述としては誤り。PCIではX線透視、冠動脈造影、必要に応じて血管内超音波やOCTなどを用います。経胸壁心臓超音波診断装置が必須とはいえません。
  • d.記述としては正しい。ロータブレータでは、削られた微小片や血管攣縮などにより一時的に冠動脈血流が減少することがあります。
  • e.記述としては正しい。ステント血栓症予防のため、治療後は抗血小板療法を行います。

よって、誤っている小項目は b と c であり、選択肢3が正答です。

臨床工学技士としての注意点
PCIでは、透視装置、造影剤注入装置、補助循環装置、除細動器、モニタなどが関係します。急変時対応も含めて理解します。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。bは記述として誤りですが、aは記述として正しいため、誤っている小項目の組合せとしては不適切です。

2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。aもeも記述として正しい内容です。

3.正答。誤っている小項目の組合せです。
選択肢3は b、c の組合せです。薬剤溶出ステントは再狭窄率を高めるのではなく低下させます。また、経胸壁心臓超音波診断装置はPCIに必須とはいえません。

4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。cは記述として誤りですが、dは記述として正しいため、正答の組合せではありません。

5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。どちらも記述として正しい内容です。

覚えるポイント

  • PCIは冠動脈狭窄・閉塞に対するカテーテル治療。
  • 薬剤溶出ステントは再狭窄を低下させる目的で用いる。
  • PCIではX線透視、冠動脈造影、血管内画像が重要。
  • ロータブレータでは一時的な血流低下に注意する。
  • ステント留置後は抗血小板療法が重要。

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