38AM33第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

医用治療機器学エネルギー治療機器アブレーション・ESWL・超音波凝固・温熱/レーザ

電気メスによる熱傷の原因として考えられるのはどれか。 a.高周波非接地(フローティング)形電気メスの使用 b.消毒液の貯留 c.対極板の接触不良 d.身体の部分同士の接触 e.ディスポーザブル対極板の使用

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、電気メスによる熱傷の原因が問われています。

電気メスでは、高周波電流の流れる経路、対極板の接触状態、患者の体位、消毒液の状態を確認することが安全管理上重要です。

解説

モノポーラ電気メスでは、アクティブ電極から患者体内を通って対極板へ高周波電流が流れます。

熱傷は、電流密度が局所的に高くなる場所や、意図しない経路に高周波電流が流れる場所で起こりやすくなります。

小項目の正誤は次のように整理できます。

  • a.誤り。高周波非接地、つまりフローティング形は、接地形より安全性を高める目的で用いられます。使用そのものが熱傷原因とはいえません。
  • b.正しい。消毒液が貯留していると、化学的刺激、発火、電流の集中などにより熱傷の原因となることがあります。
  • c.正しい。対極板の接触不良では接触面積が小さくなり、電流密度が上昇して熱傷を起こします。
  • d.正しい。身体の部分同士が接触すると、意図しない高周波分流や局所的な電流集中が起こることがあります。
  • e.誤り。ディスポーザブル対極板の使用そのものは、適切に使用すれば熱傷予防に役立ちます。

よって、熱傷の原因として考えられるのは b、c、d であり、選択肢4が正答です。

安全管理上のポイント
電気メスでは、対極板の貼付部位、接触面積、皮膚状態、消毒液の乾燥、患者同士・金属部との接触を必ず確認します。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1は a、b、c の組合せです。bとcは熱傷原因として考えられますが、aは誤りです。フローティング形の使用そのものは熱傷原因ではありません。

2.誤り。
選択肢2は a、b、e の組合せです。bは正しいですが、aとeは誤りです。ディスポーザブル対極板は適切に使用すれば安全性を高めます。

3.誤り。
選択肢3は a、d、e の組合せです。dは正しいですが、aとeは誤りです。

4.正しい。
選択肢4は b、c、d の組合せです。消毒液の貯留、対極板の接触不良、身体の部分同士の接触はいずれも電気メス熱傷の原因として考えられます。

5.誤り。
選択肢5は c、d、e の組合せです。cとdは正しいですが、eは誤りです。ディスポーザブル対極板の使用そのものは熱傷原因ではありません。

覚えるポイント

  • 対極板接触不良では電流密度が上昇して熱傷を起こす。
  • 消毒液は十分に乾燥させ、貯留させない。
  • 身体の一部同士や金属との接触は高周波分流の原因になる。
  • フローティング形電気メスは安全性を高める設計である。
  • 電気メス使用時は、出力設定だけでなく患者接触状態も確認する。

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