37PM79|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
置換補充液を必要とする治療はどれか。 a.血球成分除去(CAP) b.腹水濾過濃縮再静注(CART) c.持続的血液透析濾過(CHDF) d.二重濾過血漿分離交換(DFPP) e.血漿吸着(PA)
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、血液浄化療法のうち、置換補充液を必要とする治療が問われています。
置換補充液が必要になるのは、治療中に血液成分や血漿成分、水分を除去し、その分を補う必要がある治療です。
正しい小項目は、cとdです。
- c.持続的血液透析濾過(CHDF)
- d.二重濾過血漿分離交換(DFPP)
解説
血液浄化療法には、拡散、濾過、吸着、遠心分離など、さまざまな原理を用いる治療があります。
CHDFは、持続的に透析と濾過を行う治療です。濾過により水分と溶質を除去するため、必要に応じて置換補充液を投与して体液量や電解質を調整します。重症患者や循環動態が不安定な患者で用いられることがあります。
DFPPは、血漿を分離したあと、二次膜で病因物質を含む高分子成分を除去し、必要な血漿成分を戻す治療です。除去された血漿成分を補うため、アルブミン製剤などの置換補充液を必要とします。
一方、CAPは血球成分除去療法で、顆粒球や単球などをカラムで除去する治療です。通常、置換補充液を必要とする治療としては扱いません。
CARTは腹水を濾過・濃縮して再静注する治療です。腹水中の有用なタンパク成分を濃縮して戻すため、置換補充液を必要とする治療とは異なります。
PAは血漿吸着療法です。分離した血漿を吸着カラムに通して病因物質を吸着除去し、血漿を戻します。血漿交換のように大量の置換補充液を必要とする治療ではありません。
血液浄化療法での注意点
置換補充液を使う治療では、補充量、除水量、電解質、アルブミン濃度、凝固因子、血圧変動を確認します。特にCHDFでは、入量と出量の管理が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、bの組合せです。CAPとCARTはいずれも置換補充液を必要とする代表的治療ではありません。
2.誤り。
選択肢2はa、eの組合せです。CAPとPAは、置換補充液を必要とする治療としては不適切です。
3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。cのCHDFは正しいですが、bのCARTは腹水を濾過濃縮して再静注する治療であり、置換補充液を必要とする治療ではありません。
4.正しい。
選択肢4はc、dの組合せです。CHDFでは濾過に伴う補充液が必要となり、DFPPでは除去した血漿成分を補う置換補充液が必要です。
5.誤り。
選択肢5はd、eの組合せです。dのDFPPは正しいですが、eのPAは血漿吸着であり、通常は大量の置換補充液を必要としません。
覚えるポイント
- CHDFでは、濾過に伴って置換補充液が必要です。
- DFPPでは、除去された血漿成分を補うため置換補充液を用います。
- CAPは血球成分除去で、置換補充液は基本的に不要です。
- CARTは腹水を濾過濃縮して再静注する治療です。
- PAは血漿吸着であり、血漿交換のような置換補充液は通常不要です。