37PM80|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
医用基礎工学力学・材料力学力のモーメント・斜面運動・塑性変形・円運動
質量 m の物体が半径 r、周速度 v で等速円運動しているときの向心力の大きさはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、等速円運動における向心力が問われています。
等速円運動では、速さは一定でも、速度の向きが常に変化しています。
そのため、円の中心方向に向かう加速度、つまり向心加速度が生じます。
向心加速度は、
- a = v²/r
です。
力は、
- F = ma
なので、向心力は、
- F = m v²/r
となります。
解説
等速円運動では、物体は円周上を一定の速さで動きます。
一見すると速さが変わらないため加速度がないように見えますが、速度は大きさだけでなく向きも含む量です。
円運動では速度の向きが常に変わるため、中心向きの加速度が必要です。これを向心加速度といいます。
向心加速度は、
- a = v²/r
で表されます。
ここで、
- v:周速度
- r:円運動の半径
です。
運動方程式 F = ma に代入すると、
- F = m × v²/r
- F = m(v²/r)
となります。
したがって、選択肢5が正答です。
ひっかけポイント
周速度 v はすでに円周方向の速さです。角速度ωが与えられた場合は a = rω² も使えますが、この問題では v が与えられているため v²/r を使います。
選択肢の確認
1.誤り。
mrv は向心力の式ではありません。速度 v が1乗で入っており、単位も力になりません。
2.誤り。
mrv² は半径 r が分子に入っています。向心力は半径が大きいほど小さくなるため、r は分母に入ります。
3.誤り。
mr²v² は、半径が2乗で分子に入っており不適切です。周速度 v を用いる場合、向心力は m v²/r です。
4.誤り。
m(v/r)は速度が1乗であり、向心力の式ではありません。向心加速度は v/r ではなく v²/r です。
5.正しい。
向心加速度は v²/r です。F = ma より、向心力は m(v²/r)となります。
覚えるポイント
- 等速円運動では、速度の向きが変わるため加速度があります。
- 向心加速度は a = v²/r です。
- 向心力は F = m v²/r です。
- 角速度ωを使う場合は F = mrω² です。
- r は分母に入るため、半径が大きいほど同じ速度で必要な向心力は小さくなります。