37AM79第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法腹膜透析腹膜透析液・カリウム・除水・カテーテル

腹膜透析液の濃度で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、腹膜透析液の代表的な電解質濃度が問われています。

腹膜透析液では、血清に近い電解質組成を基本としつつ、除水のためにブドウ糖などの浸透圧物質を含みます。代表的なカルシウムイオン濃度として2.5 mEq/Lを押さえます。

解説

腹膜透析では、腹膜を半透膜として利用し、腹腔内に透析液を貯留します。血液と透析液の間で、拡散や浸透によって老廃物や水分を移動させます。

腹膜透析液には、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、塩化物、緩衝剤、ブドウ糖などが含まれます。一方、カリウムは通常含まれない、または極めて低濃度です。これは、高カリウム血症の補正を目的とするためです。

腹膜透析液のナトリウム濃度は、血清ナトリウム濃度に近い値で、おおむね130 mEq/L台です。150 mEq/Lは高すぎます。

カルシウムイオン濃度は製剤により異なりますが、2.5 mEq/Lは代表的な濃度です。

ブドウ糖は除水のための浸透圧物質として含まれ、100 mg/dLのような血糖値に近い低濃度ではありません。腹膜透析液では、より高濃度のブドウ糖を含む液が用いられます。

また、現在の腹膜透析液では緩衝剤として乳酸塩や重炭酸系が用いられ、酢酸イオン8.0 mEq/Lを代表的濃度として選ぶのは不適切です。

血液浄化療法での注意点
腹膜透析では、透析液濃度だけでなく、注液量、貯留時間、除水量、排液性状、腹膜炎の兆候、血糖、電解質を確認します。ブドウ糖濃度が高いほど除水は増えやすい一方、血糖管理にも注意します。

選択肢の確認

1.誤り。
腹膜透析液のナトリウムイオン濃度として150 mEq/Lは高すぎます。血清に近い130 mEq/L台で考えます。

2.誤り。
腹膜透析液には、通常カリウムは含まれない、または極めて低濃度です。カリウムイオン濃度2.0 mEq/Lは代表的な腹膜透析液濃度としては不適切です。

3.正しい。
カルシウムイオン濃度2.5 mEq/Lは、腹膜透析液の代表的な濃度として適切です。

4.誤り。
腹膜透析液のブドウ糖は、除水のための浸透圧物質として含まれます。100 mg/dLのような低濃度ではなく、より高濃度です。

5.誤り。
腹膜透析液の緩衝剤としては、乳酸塩や重炭酸系が用いられます。酢酸イオン濃度8.0 mEq/Lは代表的濃度として不適切です。

覚えるポイント

  • 腹膜透析液は、腹膜を半透膜として利用するための透析液です。
  • カルシウムイオン濃度2.5 mEq/Lは代表的な値です。
  • 腹膜透析液のカリウムは通常含まれない、または低濃度です。
  • ブドウ糖は除水のための浸透圧物質として高濃度に含まれます。
  • 腹膜透析では、除水量、排液性状、腹膜炎、血糖管理を確認します。

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