37AM77第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液

オンライン血液透析濾過について誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、オンライン血液透析濾過、オンラインHDFの特徴が問われています。

オンラインHDFでは、清浄化した透析液をオンラインで置換補充液として使用します。大量置換を行う場合は、後希釈法よりも前希釈法が有利です。

解説

血液透析濾過、HDFは、透析による拡散と、濾過による対流を組み合わせた血液浄化法です。

オンラインHDFでは、装置内で清浄化された透析液を置換補充液として使用します。そのため、透析液の水質管理が非常に重要です。エンドトキシン捕捉フィルタを用いて、透析液をさらに清浄化してから補充液として利用します。

HDFでは、血液透析に比べて中分子量物質の除去に優れます。α₁-ミクログロブリンのような比較的大きな尿毒素の除去を目的に用いられることがあります。

希釈法には、前希釈法と後希釈法があります。

  • 前希釈法:ヘモダイアフィルタの前で補充液を入れる。
  • 後希釈法:ヘモダイアフィルタの後で補充液を入れる。

後希釈法は、血液が薄まる前に濾過するため除去効率は高くなりやすい一方、濾過量を増やすと血液濃縮が強くなり、膜の目詰まりや凝固のリスクが上がります。

前希釈法では、フィルタに入る前に血液が希釈されるため、血液濃縮が起こりにくく、大量置換を行いやすくなります。

したがって、「前希釈法に比べ後希釈法では大量置換が可能である」という記述は誤りです。

ひっかけポイント
除去効率大量置換のしやすさは同じではありません。後希釈法は効率が高い一方で血液濃縮が問題になり、前希釈法は大量置換に向きます。

選択肢の確認

1.記述としては正しい。
オンラインHDFでは、清浄化した透析液を置換補充液として利用します。そのため、透析液清浄化と水質管理が重要です。

2.正答。記述としては誤り。
大量置換が可能なのは、後希釈法よりも前希釈法です。後希釈法では血液濃縮により、膜の目詰まりや凝固が起こりやすくなります。

3.記述としては正しい。
HDFは血液透析に比べて中分子量物質の除去に優れます。α₁-ミクログロブリンの除去にも有用です。

4.記述としては正しい。
オンラインHDFでは、補充液として使用する透析液の清浄度が極めて重要です。エンドトキシン捕捉フィルタを使用します。

5.記述としては正しい。
HDFでは、透析と濾過の両方に対応できるヘモダイアフィルタを使用します。

覚えるポイント

  • オンラインHDFでは、清浄化した透析液を補充液として使います。
  • HDFは、拡散と対流を組み合わせた治療です。
  • α₁-ミクログロブリンなどの中分子量物質の除去に優れます。
  • 大量置換には前希釈法が有利です。
  • 後希釈法は除去効率が高い一方、血液濃縮に注意します。

関連問題

37AM7637AM78
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)