37PM77|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
血液透析中の血圧低下時の処置として適切なのはどれか。 a.下肢挙上 b.血流量増加 c.除水速度増加 d.生理食塩液補充 e.マンニトール注射液投与
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、血液透析中に起こる血圧低下への対応が問われています。
血液透析中の血圧低下では、循環血液量の不足や急激な除水が関係することが多いため、基本は次の対応です。
- 下肢挙上
- 除水の停止または減量
- 生理食塩液補充
- 必要に応じた高浸透圧薬の投与
正しい小項目は、a、d、eです。
解説
血液透析中の血圧低下は、透析中に最も注意すべき合併症の一つです。
原因としては、次のようなものがあります。
- 過大な除水
- 急速な血漿浸透圧低下
- 循環血液量の低下
- 自律神経障害
- 心機能低下
- 食事摂取後の血流分布変化
- 降圧薬の影響
血圧低下時には、まず患者状態を確認し、意識、顔色、冷汗、悪心、胸痛、SpO₂、脈拍を評価します。
下肢挙上は、静脈還流を増やし、循環血液量を中枢へ戻すために有効です。
生理食塩液補充は、循環血液量を補うために行います。透析中の急な血圧低下ではよく用いられる対応です。
マンニトール注射液は、高浸透圧作用により血管内への水分移動を促し、血圧低下や不均衡症候群の対策として使用されることがあります。
一方、血流量を増加させると、循環動態への負担が増える場合があります。血圧低下時の基本対応ではありません。
除水速度を増加させると、さらに循環血液量が減少し、血圧低下が悪化します。血圧低下時には除水速度を下げる、または一時停止する方向で対応します。
血液浄化療法での注意点
透析中の血圧低下では、まず除水設定、体重増加量、透析液温度、食事、降圧薬、心機能を確認します。急激な血圧低下では、出血、感染、心筋虚血、不整脈も疑います。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、b、cの組合せです。aは適切ですが、bとcが不適切です。血流量増加や除水速度増加は血圧低下時の基本対応ではありません。
2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。aとeは適切ですが、bが不適切です。血圧低下時に血流量を増加させるのは適切な初期対応ではありません。
3.正しい。
選択肢3はa、d、eの組合せです。下肢挙上、生理食塩液補充、マンニトール注射液投与はいずれも血液透析中の血圧低下時の対応として適切です。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。dは適切ですが、bとcが不適切です。特に除水速度増加は血圧低下を悪化させます。
5.誤り。
選択肢5はc、d、eの組合せです。dとeは適切ですが、cが不適切です。血圧低下時には除水速度を増加させず、減量または停止を検討します。
覚えるポイント
- 透析中の血圧低下では、まず患者状態と除水条件を確認します。
- 下肢挙上は静脈還流を増やすため有効です。
- 生理食塩液補充は循環血液量を補います。
- マンニトールは高浸透圧作用により血管内水分保持を助けます。
- 血圧低下時に除水速度を増加させてはいけません。