37AM48第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

電気電子工学直流・交流回路RLC回路・時定数・フィルタ・インピーダンス

同一素材の金属丸棒 M₁(抵抗値 R₁)と M₂(抵抗値 R₂)がある。M₁ を基準として、M₂ の半径が 1/2 倍、長さが 2 倍であるとき、抵抗値の比 R₂/R₁ はどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、導体の抵抗の式が問われています。

抵抗は、長さに比例し、断面積に反比例します。
半径が変わると断面積は半径の2乗で変わる点が最大のポイントです。

解説

導体の抵抗 R は次の式で表されます。

  • R = ρ × L / S

ここで、

  • ρ:抵抗率(同一素材なので M₁ と M₂ で同じ)
  • L:長さ
  • S:断面積

丸棒の断面積は半径 r を使って次のように表されます。

  • S = π × r^2

計算の流れ

M₂ は M₁ に対して、半径が 1/2 倍、長さが 2 倍です。

まず断面積の変化を求めます。

  • 半径が 1/2 倍 → 断面積は (1/2)^2 = 1/4 倍

次に抵抗の変化を求めます。

  • 断面積が 1/4 倍 → 抵抗は 4 倍(断面積に反比例)
  • 長さが 2 倍 → 抵抗は 2 倍(長さに比例)

両方を掛け合わせます。

  • R₂/R₁ = 4 × 2 = 8

したがって、R₂/R₁ = 8 となり、正答は 5 です。

ひっかけポイント
「半径が 1/2 倍だから抵抗は 2 倍」としないことが重要です。
抵抗は半径ではなく断面積に反比例します。
半径が 1/2 倍なら断面積は 1/4 倍、抵抗は 4 倍になります。

選択肢の確認

1.誤り。
1/8 は、半径と長さの変化を両方とも逆向きに評価した場合の値です。長さが 2 倍になると抵抗は増えるので、1 より小さくなることはありません。

2.誤り。
1/4 は断面積の変化分だけを抵抗の減少と誤解した値です。断面積が小さくなると抵抗はむしろ大きくなります。

3.誤り。
半径と長さの変化が打ち消し合うように見えますが、断面積は半径の2乗で効くため、打ち消し合いません。

4.誤り。
4 倍は断面積の変化(1/4 倍 → 抵抗 4 倍)だけを考え、長さが 2 倍になる効果を見落とした値です。

5.正しい。
断面積が 1/4 倍になることで抵抗は 4 倍、長さが 2 倍になることで抵抗はさらに 2 倍となり、合計で 4 × 2 = 8 倍です。

覚えるポイント

  • 抵抗の式は R = ρL/S。長さに比例、断面積に反比例。
  • 丸棒の断面積は πr^2。半径が 1/k 倍なら断面積は 1/k^2 倍
  • 半径 1/2 倍 → 抵抗 4 倍、長さ 2 倍 → 抵抗 2 倍、合わせて 8 倍。
  • 同一素材なら抵抗率 ρ は変わらないため、形状の変化だけで比を計算できる。

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