9AM43第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-11 動機づけ:自己決定・フロー・達成動機

A. Bandura が提唱した自己効力感〈self-efficacy〉の認識に影響を与える 4 つの要因に該当しないものを 1 つ選べ。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、A. Bandura の自己効力感に影響する4つの要因が問われています。

自己効力感とは、「自分はその行動をうまく実行できる」という見通しや信念のことです。

解説

A. Bandura は、自己効力感に影響する主な情報源として、次の4つを示しました。

  • 達成体験
  • 代理体験
  • 言語的説得
  • 生理的・情動的状態

自己効力感を最も強く高めやすいのは、実際に自分で成功した経験である達成体験です。また、他者が成功するのを見る代理体験、周囲から「できそうだ」と励まされる言語的説得、不安や緊張などの身体・情動状態も自己効力感に影響します。

本問は「該当しないもの」を選ぶ問題です。選択肢5の機能的自律性は、G. Allport のパーソナリティ理論に関連する概念であり、Bandura の自己効力感の4要因には含まれません。

ひっかけポイント
自己効力感の4要因は、「達成」「代理」「言語」「情動」と短く覚えると整理しやすいです。

公認心理師の支援では、クライエントが小さな成功体験を積めるように課題を調整し、自己効力感を高めることが重要です。

選択肢の確認

1.代理体験
判定:該当する。
代理体験は、他者が成功する様子を見ることで「自分にもできそうだ」と感じることです。自己効力感に影響を与える4つの要因の1つです。

2.達成体験
判定:該当する。
達成体験は、自分自身が実際に成功した経験です。自己効力感を高める最も重要な要因として理解されます。

3.言語的説得
判定:該当する。
言語的説得は、他者から励ましや肯定的なフィードバックを受けることで、できるという見通しが高まることです。自己効力感の要因に含まれます。

4.情動的喚起
判定:該当する。
情動的喚起は、不安、緊張、落ち着き、身体反応などの状態が自己効力感に影響することを表します。強い不安があると「できない」と感じやすくなり、落ち着いていると実行できる感覚をもちやすくなります。

5.機能的自律性
判定:正答。該当しない。
機能的自律性は、もともと別の目的で始まった行動が、後にそれ自体で動機づけられるようになるという G. Allport の概念です。Bandura の自己効力感に影響する4つの要因には含まれません。

覚えるポイント

  • 自己効力感は、「自分はできる」という実行可能性の信念です。
  • 4要因は、達成体験、代理体験、言語的説得、生理的・情動的状態です。
  • この問題では「該当しないもの」を選ぶため、機能的自律性が正答です。
  • 支援では、小さな成功体験を積み重ねることが自己効力感の向上につながります。

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