8PM94第8回 公認心理師国家試験 過去問

精神疾患とその治療-02 知的発達症・トゥレット・染色体疾患

18歳以下で発症し、突然始まり、急速かつ不規則で、繰り返し起こる運動と、同じような特徴のある発声の両方が1年以上続く病態として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、運動チックと音声チックが持続するトゥレット症の特徴が問われています。

キーワードは、「18歳以下で発症」「運動」「発声」「1年以上」です。

解説

トゥレット症は、複数の運動チックと、少なくとも1つの音声チックがみられ、それらが1年以上持続する神経発達症です。発症は18歳以前とされます。

チックは、突然、急速、反復性、非律動性に起こる運動や発声です。運動チックには、まばたき、顔をしかめる、肩をすくめる、首を振るなどがあります。音声チックには、咳払い、鼻鳴らし、声を出す、言葉を発するなどがあります。

チックは本人の意思だけで完全に止めることが難しく、緊張やストレスで増え、集中や安心できる状況で減ることもあります。支援では、本人を叱責せず、症状の理解、学校や家庭での環境調整、必要に応じた医療連携が重要です。

発達・臨床のポイント
トゥレット症は、運動チックと音声チックがともにあり、1年以上続くことを押さえます。単なる癖やわざとした行動と決めつけないことが重要です。

選択肢の確認

1.トゥレット症
判定:最も適切。
18歳以下で発症し、突然で急速、不規則、反復的な運動チックと音声チックが1年以上続く病態です。問題文の説明に合致します。

2.レット症候群
判定:適切とはいえない。
レット症候群は、主に女児にみられ、発達の停滞や退行、手の常同運動、言語や運動機能の障害などを特徴とします。運動チックと音声チックの持続を中心とする病態ではありません。

3.ウィリアムズ症
判定:適切とはいえない。
ウィリアムズ症は、特有の顔貌、心血管系の異常、知的発達の特徴、社交性の高さなどが知られる遺伝性疾患です。チック症状の説明ではありません。

4.ガンザー症候群
判定:適切とはいえない。
ガンザー症候群は、的外れ応答などがみられる解離性障害関連の病態として知られます。運動チックと音声チックの持続を説明するものではありません。

5.ハンチントン病
判定:適切とはいえない。
ハンチントン病は、舞踏運動、認知機能低下、精神症状などを特徴とする遺伝性神経変性疾患です。18歳以下発症の運動チックと音声チックの病態としてはトゥレット症が適切です。

覚えるポイント

  • トゥレット症は、複数の運動チックと1つ以上の音声チックが1年以上続きます。
  • 発症は18歳以前です。
  • チックは、突然、急速、反復性、非律動性の運動や発声です。

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