8PM107|第8回 公認心理師国家試験 過去問
B. J. Zimmerman が提唱した自己調整学習の過程において、自己省察に含まれるものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、B. J. Zimmerman の自己調整学習における自己省察の内容が問われています。
キーワードは、「自己省察」と「原因帰属」です。
解説
Zimmerman の自己調整学習では、学習者が自分の学習を主体的に計画し、実行し、振り返る過程を重視します。
自己調整学習の過程は、一般に次のように整理されます。
- 予見段階
- 遂行段階
- 自己省察段階
予見段階では、目標設定、方略計画、自己効力感、興味などが関係します。
遂行段階では、自己教示、注意の焦点化、自己モニタリングなどが関係します。
自己省察段階では、学習後に自分の成果を評価し、うまくいった原因やうまくいかなかった原因をどのように捉えるかが重要になります。これが原因帰属です。
たとえば、「今回は点数が低かった。自分は能力がないからだ」と考えるのか、「準備時間が不足していたから、次は計画を変えよう」と考えるのかによって、次の学習への動機づけが変わります。
教育領域のポイント
自己調整学習では、学習前の計画、学習中のモニタリング、学習後の振り返りを区別します。原因帰属は学習後の自己省察に含まれます。
選択肢の確認
1.興味
判定:適切とはいえない。
興味は、学習に取り組む前の動機づけや予見段階に関係します。自己省察に含まれる代表的要素としては原因帰属が適切です。
2.原因帰属
判定:最も適切。
原因帰属は、学習結果の原因をどのように捉えるかという自己省察段階の要素です。成功や失敗をどう意味づけるかが、次の学習への動機づけに影響します。
3.自己教示
判定:適切とはいえない。
自己教示は、学習中に自分へ指示を出しながら課題を進める方略です。遂行段階に関係します。
4.目標設定
判定:適切とはいえない。
目標設定は、学習前に何を達成するかを決める過程で、予見段階に含まれます。自己省察の要素ではありません。
5.自己モニタリング
判定:適切とはいえない。
自己モニタリングは、学習中に自分の理解度や進み具合を確認する過程です。遂行段階に関係します。
覚えるポイント
- Zimmerman の自己調整学習は、予見、遂行、自己省察で整理します。
- 原因帰属は、学習後の自己省察に含まれます。
- 目標設定は予見段階、自己教示と自己モニタリングは遂行段階です。