38Q54第38回 介護福祉士国家試験 過去問

介護生活支援技術

繊維や衣類の性質と洗濯方法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

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正解: 1

正答

1.綿の柄物シャツには酸素系漂白剤を使う。

この問題のポイント

繊維の性質と、熱、水、摩擦、洗剤の液性への弱さを結びつけて判断する問題です。

洗濯では素材だけで決めず、衣類に付いている洗濯表示を最優先に確認します。そのうえで、色柄物には塩素系より酸素系漂白剤、ウールや絹には中性洗剤、ぬれた状態で弱くなるレーヨンには短時間でやさしい処理が基本です。

解説

綿は比較的水やアルカリに強い繊維ですが、柄物に塩素系漂白剤を使うと染料まで脱色することがあります。酸素系漂白剤は塩素系より漂白作用が穏やかで、洗濯表示で使用可能であることを確認すれば、色柄物にも使えます。

ナイロンは吸水性が低く乾きやすい一方、レインウエアには防水・撥水加工やコーティングが施されていることがあります。長時間の脱水は、しわ、型崩れ、加工の傷みにつながるため、表示に従って短時間にします。

ウールは熱、摩擦、もみ洗いによって繊維が絡み合い、縮んだり硬くなったりしやすい素材です。乾燥機は避け、形を整えて平干しする方法が基本です。レーヨンはぬれると強度が低下し、縮みや型崩れが起こりやすいため、長時間水にさらさず、やさしく短時間で洗います。絹はアルカリに弱いので、弱アルカリ性洗剤ではなく中性のおしゃれ着用洗剤を用います。

介護実践でのポイント
利用者の大切な衣類を勝手な判断で洗わず、洗濯表示、色落ち、装飾、本人の希望を確認します。初めて洗う色柄物は、目立たない部分で色落ちを確認します。

選択肢の確認

1.綿の柄物シャツには酸素系漂白剤を使う。
正しい。
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤より色柄を脱色しにくく、洗濯表示で使用可能な綿の柄物に用いることができます。漂白剤使用禁止の表示がある場合は使いません。

2.ナイロンのレインウエアは脱水時間を長くする。
誤り。
ナイロンは乾きやすく、レインウエアの防水・撥水加工は強い機械力で傷むことがあります。脱水は表示に従い、必要最小限の短時間にします。

3.ウールのニットセーターは乾燥機を使う。
誤り。
ウールは熱と摩擦で縮みやすく、乾燥機によってフェルト化や型崩れが起こります。表示を確認し、形を整えて平干しするのが基本です。

4.レーヨンのパジャマはすすぎ時間を長くする。
誤り。
レーヨンは水にぬれると弱くなり、長時間のすすぎや強い機械力で縮み、しわ、型崩れが生じやすくなります。短時間でやさしく扱います。

5.絹のブラウスには弱アルカリ性洗剤を使う。
誤り。
絹はたんぱく質繊維でアルカリに弱いため、弱アルカリ性洗剤は生地を傷めるおそれがあります。洗濯表示に従い、中性のおしゃれ着用洗剤を使います。

覚えるポイント

色柄物の漂白は、洗濯表示を確認して酸素系漂白剤を選びます。

ウールは熱と摩擦、レーヨンは水と機械力、絹はアルカリに弱いと整理します。

衣類の素材名だけでなく、防水加工、装飾、洗濯表示、本人の希望を確認して扱います。

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