37Q71第37回 介護福祉士国家試験 過去問

介護介護の基本

次の記述のうち、チームアプローチに関するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 3

正答

3.複数の専門職が共通の目標に向かって協働し、課題解決に取り組む。

この問題のポイント

チームアプローチとは、異なる専門性をもつ複数の職種が、利用者の望む生活を中心に共通の目標を設定し、情報と役割を共有しながら協働することです。

単に複数の人が関わるだけでは不十分です。「共通の目標」「専門性の発揮」「情報共有」「役割分担」「協働」がそろっているかを見分けます。

解説

介護を必要とする人の生活課題には、身体機能、病気、栄養、住環境、家族関係、社会参加など、さまざまな要素が関係します。一つの職種だけですべてに対応するのではなく、介護福祉職、医師、看護師、リハビリテーション専門職、管理栄養士、介護支援専門員などが、それぞれの専門性を生かして協働することがチームアプローチです。

チームでは、利用者本人の希望や生活目標を踏まえて共通の目標を設定し、各職種が得た情報を共有します。そのうえで役割を分担し、支援の実施後には結果を評価して、必要に応じて支援方法を見直します。利用者本人や家族も、支援を一方的に受けるだけの存在ではなく、意思決定に参加するチームの重要な一員です。

選択肢3は、複数の専門職が共通の目標に向かって協働し、課題解決に取り組むことを示しているため、チームアプローチの説明として適切です。

ひっかけポイント
複数の専門職が同じ利用者に個別に関わっていても、目標や情報を共有していなければ、十分なチームアプローチとはいえません。また、専門職同士で話し合っても、本人の意思を置き去りにしてはいけません。

介護実践でのポイント
介護福祉職は、日常生活の中で把握した利用者の変化や希望を具体的に記録し、多職種へ伝えます。同時に、他職種から得た助言を介護場面に生かし、支援後の反応を再びチームへ共有します。

選択肢の確認

1.介護福祉職が利用者のところに行って、相談、支援を行う。

誤りです。 支援者が利用者の生活の場へ出向いて相談や支援を行うことは、アウトリーチに関する説明です。複数の専門職が共通の目標をもち、役割を分担して協働するチームアプローチを示してはいません。

2.障害者が、地域の資源を活用して、共生社会の実現を目指す。

誤りです。 地域の社会資源を活用し、障害の有無にかかわらず共に暮らせる社会を目指すことは重要ですが、これは共生社会や地域生活支援に関する内容です。多職種による協働そのものを説明してはいません。

3.複数の専門職が共通の目標に向かって協働し、課題解決に取り組む。

正しいです。 異なる専門性をもつ職種が、利用者を中心とした共通の目標を共有し、それぞれの役割を果たしながら課題解決に取り組むことは、チームアプローチの基本です。

4.利用者に代わって、専門職がサービスを決定する。

誤りです。 専門職だけでサービスを決めることは、利用者の自己決定を損なうおそれがあります。必要な情報をわかりやすく提供し、本人が意思を表明して選択できるように支援することが原則です。

5.当事者が集まって体験談を話し、共に支えあう。

誤りです。 同じような経験をもつ当事者同士が経験を共有して支え合うことは、ピアサポートやセルフヘルプグループに関する説明です。多職種が共通の目標に向かって協働するチームアプローチとは異なります。

覚えるポイント

  • チームアプローチの基本は、共通目標・情報共有・役割分担・協働・評価である。
  • 多くの職種が関わるだけでなく、それぞれの専門性を生かして一つの目標へ向かう。
  • 支援の中心は利用者本人であり、本人の希望や意思をチームの目標に反映する。
  • アウトリーチ、専門職による代理決定、ピアサポートとの違いを整理する。

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