34Q19|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
利用者の自立支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。
この問題のポイント
介護における自立とは、身の回りのことを全て一人で行うことだけではありません。必要な支援を受けながら、自分の生活について自分で選び、決め、その人らしく暮らすことも自立です。
介護は、利用者本人の意見や希望を確認し、それを介護計画や日々の支援へ反映して提供します。
解説
自立支援では、利用者の身体機能だけでなく、意思、価値観、生活歴、役割、生活上の目標を尊重します。本人ができることは自分で行えるようにし、難しい部分には必要な支援を組み合わせます。
例えば、食事、入浴、外出、生活時間、終末期の過ごし方について、本人がどのように暮らしたいかを確認します。十分な情報を分かりやすく伝え、本人が選択できるように支援します。
判断することが難しい場合も、直ちに家族や専門職だけで決めるのではありません。伝え方を工夫し、過去の発言、生活歴、表情や反応などから本人の意思をできる限り確認する意思決定支援が必要です。
ひっかけポイント
自立支援は、「何でも一人でできるまで介助しない」という意味ではありません。必要な支援を受けることも、自分で選んだ生活を実現する方法です。見守るだけでは危険または不可能な場合は、適切な部分介助を行います。
介護実践でのポイント
日常の小さな選択でも、「どちらにしますか」「何時ごろがよいですか」と本人の希望を確認します。介護計画へ記載するだけでなく、実際の支援に反映されているかを継続的に評価します。本人の希望が家族や職員の考えと異なるときも、まず本人の理由や価値観を丁寧に聴きます。
選択肢の確認
1.利用者の最期の迎え方を決めるのは、家族である。
誤りです。
終末期の過ごし方は、利用者本人の意思や価値観を中心に考えます。家族は重要な支援者ですが、本人に代わって一方的に決めるものではありません。
2.利用者が話しやすいように、愛称で呼ぶ。
誤りです。
愛称で呼ぶことが親しみやすさにつながる場合もありますが、本人の希望を確認せずに呼ぶと尊厳を損なうことがあります。希望する呼ばれ方を本人に確認します。
3.利用者が自分でできないことは、できるまで見守る。
誤りです。
現時点でできないことを見守るだけでは、必要な支援を受けられず、危険や失敗につながる可能性があります。能力を評価し、声かけ、環境調整、部分介助などを行います。
4.利用者の生活のスケジュールを決めるのは、介護福祉職である。
誤りです。
生活のスケジュールは、利用者の生活習慣や希望を中心に本人と相談して決めます。施設や職員の都合だけで一方的に決めるのは適切ではありません。
5.利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。
正しいです。
本人の意思、希望、生活歴を支援へ反映することは、自分の生活を自分で選ぶという自立を支える基本です。
覚えるポイント
- 自立は、全てを一人で行うことだけではない。
- 必要な支援を利用しながら、自分で生活を選ぶことも自立である。
- 介護は、本人の意見や希望を中心に組み立てる。
- 終末期の希望も、本人の意思をできる限り確認する。
- 家族や専門職が、本人に代わって一方的に決めない。
- 見守り、声かけ、環境調整、部分介助を適切に組み合わせる。